「2.Japan Blue」カテゴリーアーカイブ

三浦カズについて

 横浜FCに移籍した三浦選手。
 現役にこだわり、サッカーを続ける姿勢を素直にリスペクトしたい。
 思えば、Jリーグが始まるまでは、代表の試合でも空席がほとんどという時代があったのだ。
 代表の試合でさえ、TV中継される事はそれほど多くなかった。
 いま、我々がサッカーを、Jリーグを、日本代表の試合を、そして海外の試合を、地上波や有料放送で楽しめるのは、Jリーグ以前やJリーグ創生期の名選手やOBたちが努力してきてくれた結果だということを忘れてはいけない。
 そして三浦カズ。
 日本人初の1億円選手となったカズ。プロサッカー選手という職業が職業として認知された最大の功労者はやはり三浦カズなのだ。
 自分の子供にサッカーを競技させる親が増えたからこそ現在の日本サッカーの若年層の充実がある。
 三浦カズの存在や、先人の活躍をなくして、いまの日本サッカーはありえない。
 
 
 「走れなくなった。」
 「出場していない。」
 
 いまのカズを、表面的な知識しかないようなヤツラが簡単に批判する。
 「おまえたち、そうじゃないだろ?」という真実の言葉は、ネット上の知識しかない人たちには決して届かない。
 
 
 偉大な人物を批判する事で、自分が偉くなったような錯覚に浸っている、口先だけで何もなしえていない、自らの経験では何も獲得していない。
 カズを批判する人物にはなにもない。
 
 そういった人たちの真逆にカズはいるのだ。
 
 
 だからこそ、僕は彼をリスペクトする。
 そして、その現役の最後の瞬間まで、見守っていきたいと思う。
 今回の横浜FCの北海道キャンプ。カズが来ているならば、絶対見に行ったのになあ。

1日1オシム2005に賛同します


 僕はオシム監督のサッカーが大好きです。
 そこで、こちらのサイトの企画に賛同することにしました。
 なお、オールスターへの投票は、インターネットからも行うことが出来ます(こちら)。
 僕の好きなサッカーはよく走り、よくパスがつながり、全員で攻撃し、守備するサッカーです。JEFのサッカーは今僕の理想とするサッカーに日本で最も近いと感じています。
 そのJEFに昨年の天皇杯で勝利したことは、コンサ躍進への大きなきっかけになった筈。
 オシム氏には日本代表を率いて欲しいのですけどね。それは叶わぬ夢なのでしょうか。

ワールドユース準決勝

 横浜FCに勝利を収めた翌日の日曜日の昼下がり。平和な気持ちでワールドユース準決勝(の再放送)なんか見ています。お、いまスペインの同点ゴール。
 思えば、ワールドユースといえば、小野や高原の世代が準優勝したナイジェリア大会を最後に芳しい結果が出ません。準優勝とはいえ、今、再放送しているスペインには完全にやられましたが、それでも日本の世代別代表が準優勝というのはすばらしい結果でした。
 そして、この世代のメンバーはその後も順調に飛躍していきます。海外で活躍している高原、小野、稲本、日本代表の常連である遠藤(保)、加地、本山、中田(浩)、代表には届いていませんが、Jの中心選手である永井、市川、酒井、金子、手島、播戸・・・・。
 やはり特筆すべきは、このチームを率いていたのがA代表の監督でもあったフィリップ・トルシエであったことだと思うのです。当初、清雲監督が率いていたこのチームを、フィリップに渡したのは、協会のすばらしい決断でした。結果として同じ監督の下で、A代表へ続く一つのレールを歩むことが出来たこの世代が早い段階でA代表に加入することが出来たのは必然だと思います。
 それに比べ、アテネ五輪時の山本監督、ワールドユース時の大熊監督、彼らのチーム、彼らのサッカーのどのあたりがいまのA代表と結びつくのかどうしても理解できません。日本が対戦したオランダにしても、今試合を(再放送)しているスペインやアルゼンチンにしても、彼らのサッカーは同じ国のA代表のサッカーを彷彿とさせます。それが育成というものでしょうし、世代間のギャップを少なくし、コンスタントに強豪国でありつづける秘訣なのだと僕は思います。
 世界中で、サッカー強豪国とそうでない国の差が縮まっています。アジアでもAFCにオーストラリアが加わり、中東を中心にオマーン、バーレーンなどの新興国が力をつけつつあるいま、ドイツ大会後の世代は、今回よりも大きなハードルを越えなければなりません。だから日本協会が本当に強化すべきは若い世代の指導者だと思うのです。
 2010年、中田の世代は33歳、小野の世代は31歳。そして今野や坂田の世代は27歳です。海外移籍が噂される今野がチームの中心に君臨するそのとき、どんな日本代表になっているんでしょうね。

日本3-ブラジル2(苦笑)

 いやあ、寝ぼけ眼で見ていたので詳しいコメントは後ほど。
 でも、たしか加地もゴール決めたよね?^^;
 それにしてもギリシャに1点しか獲れなかったのがやっぱり響いちゃいましたね。グループリーグは獲れる点はしっかりとならないとこういうことになると良い教訓になってしまいました。
 ブラジルはしっかり本気だったし、日本もそのブラジルにチームとして負けなかった。あと1年の間に個人個人がなすべき事は、それぞれの胸の中に強烈に秘められたと思います。
 結果的にも内容もナイスゲームだったと思います。なんか気がついたら、最近少しジーコ好きかも(えぇぇ?)

望むところだ

 ブラジルがメキシコに不覚をとりました。これで決勝トーナメントへの出場が難しくなる・・・との議論には僕は与しません。
 最高のチャンスじゃないですか。
 決勝トーナメントへの出場をかけた、本気モードのブラジルと対戦できることは、かならず日本の財産となるはずです。
 仮にブラジルがメキシコに勝利していた場合、2勝したブラジルは消化試合モードで日本代表と対戦するのは明らかです。しかし、それではあまり意味がない。本気のブラジルと対戦することは来年のドイツ本大会に向けて、最高の強化材料になるはずです。追いつめられた状況のなかで力を発揮できてこそ、本当の実力。日本がモテるすべてのすべてを結集して、ブラジルに挑んでほしいと考えます。
 いまの日本代表には、ロナウドやロベカルやリバウドが出場していたブラジルに勝った経験がある選手が3人もいるのですから。
 また、ジーコにせよ故国と対戦することでモチベーションが高まるでしょうし、彼の監督としての真価がこの試合で見られるような気がします。
 というわけで、僕としてはこの状況はまさに望むところだという感じなのです。
 みなさんはどうお考えですか?

アジア枠4.5は多すぎるのか。

 最近、ちまたでアジア枠4.5は多すぎる等の議論が見られる。
主な論調を読んでいると、ワールドカップへの出場は容易であり、そのことにより、日本協会の日本代表に対する強化が思うように進んでいないのではないか。たとえば、ジーコのようにあまり有能とは思えない代表監督の起用が継続するのはワールドカップへの出場が容易すぎることに起因するのではないか・・・というものである。
 果たして本当にそうなのだろうか。僕はこの論調に異を唱えたい。
 98年、フランス。初めて出場したワールドカップは、1勝が目標であった。指揮を執った岡田武史は1勝1分け1敗でグループリーグ突破を目指した。日本代表は3戦3敗と惨敗であったが、当時の日本国民は本戦に出場できたことで満足したものが多かったのではないか。
 02年日本。グループリーグ突破が至上命題であったこの大会、日本はベルギーとは引き分け、ロシア、チュニジアに勝利し、目標を達成した。
 しかし、トルコに敗れ、我々は突然気がついた。もっと高いところまでいけたのではないか。そのことを求めることを忘れていたのではないか。勝ち進む隣国を横目に寂しい気持ちになっていたのは僕だけではないはずだ。
 次に迎える06年。我々は何を目指すのか。
 当然ながら、グループリーグ突破は当たり前、前回以上のベスト16入りは最低ライン。当然その上を目指すはずだ。そして、本当は優勝を目指さなければならない。優勝を目指さない国民に支えられた代表チームがワールドカップで優勝できるはずもないからだ。
 94年アメリカ大会において4回目のワールドカップ優勝を果たしたブラジル国民は、その代表チームが(優勝したのにも関わらず)守備的すぎるといって批判したという。我々は上を目指さなければならない。我々のメンタリティがブラジル国民のメンタリティを超えることなしに、どうしてブラジルに勝てるだろうか。
 北朝鮮戦での勝利の後、自分たちの喜びがあまりに薄いことに気がついた人も多いと思う。我々は、もはや予選突破では喜ぶことは出来ない。日本代表を支える我々のメンタリティは変化している。だからこそ堂々と求めようではないか。ワールドカップでの優勝を。優勝しても満足しなかったブラジル国民に追いつけるように。そして追い抜けるように。
 協会にプレッシャーをかけるのは、アジア枠の狭さではない。それは勝利を希求する我々の役目なのだ。
 我々の代表は我々から出ているのだ。我々が高まることで、より高きところまで代表は到達できる。そういうメンタリティを我々が持とうとしたときに、アジア枠の広さ・狭さは関係ないはず。
アジア予選なんか関係ない。日本代表はドイツ本大会で優勝せよ。
 そういうメンタリティを我々みんなが持とうではないか。そしてそのことが協会に対して、真剣なプレッシャーになると僕は思う。

目的と結果(2)

 それでは、北朝鮮戦。日本はどのようなサッカーを展開したのか。
 それは確実にドイツ大会出場を決めるための戦いそのものであった。
 決して守備のバランスを崩すことなく、攻めにそれほど人数をかけない。カウンターを警戒し、辛抱強くボールを回し、慣れない高温多湿の環境の中、勝たなきゃ未来が開けない北朝鮮の選手を疲弊させ、勝負所で大黒を投入し、そして、少人数で2点を取った戦い方。
 これこそ大目的にそった戦いかたそのものではないだろうか。
 これほどまでに見事にゲームをコントロールした代表は久しぶりのように思う。
 試合の本当の目的をまっすぐに見つめ、マスコミが煽るような「絶対に勝たなければならない」などと言ったまやかしに惑わされることなく、大目的達成のためになすべき事をなし、なさざるべきことをなさなかった代表を僕は誇りに思う。
 本来、あの試合は引き分けでも良かった。仮に0-0でそのまま終わっても僕は大満足であっただろう。
 個々の能力では決して日本代表に勝てない北朝鮮に対し、冷徹にゲームをコントロールし、そして当たり前のように2点を取り勝ちきったのだ。
 おそらく北朝鮮の選手たちは、「点差以上の力の差」を肌で感じたことだろう。
 そして予選突破に関する我々の喜びの薄さ。
 そうなのだ。日本はワールドカップ予選は突破して当たり前と感じれる、世界のサッカー強国にようやく仲間入り出来るところまでやってきたのだ。
 この国に生まれて本当に良かった。そして良い時代に生きられることを感謝したい。

目的と結果

 北朝鮮戦。
 日本がやるべき大目的はドイツ大会に出場することを決めることであった。これは大目的である。そのためには、引き分け以上の結果が必要であった。
 また、大目的の実現のための手段は、小目的になりうる。昨日の試合に引き分け以上の結果を出すことは小目的であり、その実現のために、また様々な手段を講じるわけである。
 よって、手段や小目的が大目的に優先することはあり得ない。
 日本は、ドイツ大会に出場する(大目的)ために、目の前の北朝鮮戦に勝つか引き分ける(小目的)ことができればよく、そのために与えられた状況の中で、リスクを冒さない戦いを選択すればよい。(手段)
 それが北朝鮮戦のすべてである。そういう戦い方が出来るのは、ここまでの四試合で勝ち点を積み重ねてきた結果であり、その状況でもっとも可能性の高い戦いを選択すればよい。
 しかし、世の中には様々な考え方を持つ人がいる。店には「日本人を拉致した北朝鮮に絶対に勝たなきゃいけない」と大声で騒いでいた女性がいた。
 負けるわけにはいかない試合。それはあくまでもドイツ大会への出場を決めるため。
 仮に北朝鮮にサッカーで勝って拉致事件が解決するなら、我々は同胞のためにも絶対に勝たなきゃいけないだろうが、しかし現実には、せいぜい、拉致事件と直接的には関係がない我々の溜飲を多少下げる程度の効果があるにすぎない。拉致問題のために負けるわけにいかない訳ではないのである。
 「拉致事件があるから日本は北朝鮮に勝たなきゃいけない」と主張すること自体は個人の自由であろう。しかし、ワールドカップを目指す日本サッカー界の大目的、家族の奪還を目指す拉致問題被害者の大目的、それらのまえに、的をはずした野次馬女の主張のなんと哀れで虚しく、そしてスポーツ的でないことか。
 昨日の試合の間、スタジアムそばで太鼓をたたき、日本代表にコールを送り続けたサポーターたちがいた。その声はTVの集音マイクを通して日本にも届いた。選手たちにもきっと届いただろう。ワールドカップに出場させるため、そしてそのために目の前の試合でそれを決めさせるために。
 僕は、生観戦もできないのにバンコクまで応援にいったサポーターたちに素直に感動する。
 それはスポーツバーの野次馬女と100%真逆だと思う。

いよいよ北朝鮮戦

 本大会への出場が99%決まっている状況であっても、やはり気になる日本代表の試合。
 かつて経験のない無観客試合で選手に影響があるのか、サポーターはどうするのか?
 前に書いたようにスタジアムの外で歌い続けるサポーターがいたら素敵だなとか思ったり。。。
 対する北朝鮮はホームでの試合を剥奪され、逆境ではありますが、かえってそんなときにチームの結束が高まることもよくあることです。
 ここは油断せず、大人のサッカーをきっちり決めて、引き分け以上の結果を出してもらいたいところですね。
 今日は、狸小路のスポーツバーで観戦します。
 だれか知り合いに会えるかな?

ドイツはほぼ確定なんだろうなあ。

 不覚にも今回の予選のレギュレーションは、勝ち点→直接対決の結果→得失点差の順であることを知らなかったために、なんで引き分けで本大会出場決定なのだろう?と思っておりました。
 たしかに日本は勝ち点で1上積みすれば、バーレーンの最大勝ち点10に並び、この場合には直接対決でバーレーンに2勝している日本のドイツ本大会への出場が決定します。
 また、万が一、引き分け以下の結果になったとしても、同日に開催されるイラン対バーレーン戦の結果、バーレーンが勝利できなかった場合にも自動的に日本の本大会への出場が決定します。
 ところで、このイラン対バーレーンの一戦ですが、バーレーンが勝利した場合、直接対決の結果では、バーレーンが上回ります。すなわち、最終節に日本が勝利し、またバーレーンが北朝鮮に勝利した場合、イランとバーレーンは勝ち点10で並びますので、直接対決の結果によりバーレーンがドイツ本大会への出場することになります。
 そんな事情もあり、イランは本気でバーレーン戦に臨むと思われます。イランの実力はやはりバーレーンを上回ると思われますので、まあ、北朝鮮戦の結果によらず日本のドイツ本大会への出場は約束されたようなものです。こう考えていくと、バーレーン戦での勝利は実に意味があるといえます。
 ワールドカップの開催もビジネスである以上、巨額の放映権料や大挙してサポーターたちが押し寄せてくる国が出場できることが望ましい・・・・と言ってしまえば実も蓋もありませんが、無観客試合、高温多湿の気候、監督不在など北朝鮮にとって悪条件が重なる次の試合。
 きっちり勝って実力でドイツ本大会への出場を決める日本代表を見たいですね。