「8.News commentary」カテゴリーアーカイブ

霊感商法

 以前、こちらのエントリーで細木数子を、こちらのエントリーでTV番組「オーラの泉」を批判しました。
 やはり僕と同様の問題意識を持っていらっしゃる方もいるようで、オウム真理教や統一協会などのカルトの問題などに精力的に取り組んでいらっしゃる紀藤弁護士らもこんな動きを始めたようです。
News-jのページから

民放連などに霊感番組是正の要望書
 心霊現象や占いを扱うテレビ番組が、霊感商法やカルト宗教による被害を産むきっかけとなっているとして、弁護士の団体が、民放連やNHKなどに是正するよう求める要望書を提出しました。
 全国霊感商法対策弁護士連絡会によりますと、テレビ番組で霊界や死後の世界などについて断定的にコメントすることで、未成年者などが霊感商法やカルト宗教に入り、被害にあうきっかけとなっているということです。
 その上で、報道機関としてのテレビ局が番組の中で「科学的実証がされていない」と注意喚起するなど、節度のある番組づくりを進めてほしいと申し入れました。
 要望書を受け取った民放連は今後、作業部会などで加盟するそれぞれの放送局に伝えることにしています。(01日21:14)

 リンクー紀藤弁護士のWEBページ
 それにしても、どうして、TVはこんなにも科学から離れてしまったんでしょうね。
 金儲けのために平気で嘘を言う人たち。
 嘘とわかっていても、視聴率のために安易に番組を制作するTV局
(詐欺の共犯だと思う・・・)
 それを疑いなく信じてしまう人たち。
 日本の将来が真剣に心配です。

タミフルって本当に危険なのかな?

 連日のマスコミによるタミフル報道。
 僕にはどうしても疑問がある。
 一番の疑問は、異常行動の原因がタミフルの副作用なのか、それともインフルエンザ脳炎や脳症結果なのか、その切り分けをきちんと検証している報道に出会えないこと。
 ちょっと調べてみたら、異常行動は、インフルエンザ脳炎・脳症の結果として怒る場合もあり、その発症率はタミフル服用者とタミフル非服用者の間で大差ないらしい。
 一連の報道からは、データというものを正確に評価できない日本のマスコミのレベルの低さばかりが目に付いてしまうのだ。
 タミフル服用者が異常行動の結果、命を落としてしまったことは本当に気の毒に思うし、遺族の方の悲しみには深く同情する。
 しかし、そのこととデータをきちんと評価することは別問題。
 客観報道の名の下に、データをきちんと評価できないことは、データをねつ造することと、結果として大差ないのではないか。
 過去に厚生労働省が多くのミスをしてきたことも事実かも知れないが、「たかが」みのもんた程度の人物が感想と直感を元に厚生労働省を批判しているのを見ていると脱力感ばかりを感じる。
 そして、このことは、多くの(特にテレビ局が)あるある大事典の制作スタッフと同じ体質や問題を抱えていることの雄弁な証拠だと思うのだ。
 タミフルがインフルエンザの特効薬であることは疑いがなく、タミフルによって助けられている人も大勢いるのも否定しようがない。
 求められているのは、客観的なデータをもとにきちんと分析し、功罪をきちんと評価すること。誰かが「~~」と言ってるということを伝えるだけなら、誰でも出来る。
 公器である電波を扱っていることを深く受け止め、姿勢を改めていく必要があると思う。

逆効果

2月19日21時35分配信 読売新聞

北朝鮮、安倍首相を名指し非難…朝鮮総連の施設捜索で
 【ソウル=中村勇一郎】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の外務省スポークスマンは19日、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)や関連施設への家宅捜索が相次いでいることについて、「暴挙」と反発し、安倍首相を名指しで非難する声明を発表した。
 スポークスマンは朝鮮総連関連施設への捜索を「政治的弾圧」とした上で、「我が国の主権に対する侵害行為だ」と批判。捜索を安倍首相による指示だとし、「支持率の下落を挽回(ばんかい)するため、強硬な内閣を演出し、我々から譲歩を引き出そうとしている」などと非難した。
 朝鮮総連を巡っては、傘下団体幹部の家族による医薬品不正輸出など違法行為が相次いで明らかになり、警視庁公安部が昨年11月、東京都本部などを薬事法違反の容疑で家宅捜索したほか、今月も兵庫県警と札幌地検がそれぞれ、道、県本部を税理士法違反などの容疑で家宅捜索している。

 ・・・・ということです。
 北朝鮮は、いま日本国民にどれほど嫌われているのか自覚していないようです。
 このリアクションにより、阿部首相の姿勢は北朝鮮にとって嫌なものであることがわかってしまいましたから、北朝鮮に非難された阿部首相の支持率は逆に上昇に転ずると思います。
 阿部首相にはこれからも、北朝鮮に対して強硬姿勢を崩さないでほしいと心から思います。
 あとはアメリカ国民や議会に対し、北朝鮮による日本人の拉致や自国民に対する非人道的な虐待について、うまく広報活動を展開して、世論を味方につけてほしいものです。
 外務省、特にアメリカ大使館の責任は重大だと思うんだけど、ちゃんと動いているのかな?

政令指定都市?

 財団法人国土地理協会のホームページを眺めていたら、今年の4月1日から、新潟市と浜松市が政令指定都市になると書いてありました。
 札幌は日本海に接していませんので、日本海に接した政令指定都市としては新潟が初めてです。太平洋ベルト地帯に属さない政令指定都市は、札幌仙台に続いて3市目です。
 実は、札幌も一時期小樽市や石狩町と合併するという動きもあり、これが実現していれば日本海に接した初めての政令指定都市になったのですが、いずれも成立しませんでした。
 ところで、全国の政令指定都市って全部わかります?
 答えは、札幌、仙台、さいたま、千葉、横浜、川崎、静岡、名古屋、京都、大阪、堺、神戸、広島、福岡、北九州の15です。
 これに新潟と浜松が加わって、全部で17市になるわけです。だんだん覚えるのが大変になってきました。
 いまの受験生って大変だよね^^;
#ちなみに、僕が受験生だった頃は、仙台、さいたま、千葉、静岡、堺、広島の6市が政令指定都市になっていなかったので全部で9市でしたよ(苦笑)

ホントくだらない

 毎日新聞より

<柳沢厚労相>子ども2人以上「健全」発言、波紋に拍車 2月6日21時15分配信 毎日新聞
 「女性は産む機械」と発言し釈明に追われている柳沢伯夫厚生労働相が、6日の記者会見で「2人以上子どもを持ちたい若者」を「健全」と表現したことが波紋を広げている。首相官邸は問題視しない構えだが、野党側は「子どもが2人以上いなければ不健全なのか」と一斉に反発。柳沢厚労相の辞任を求める動きがさらに勢いづいており、国会審議の正常化を前に新たな火種となる可能性もある。

 この発言を問題だと考えている人たちって、どういう人たちなんだろう?
 

「女性蔑視(べっし)が頭の中に染み付いているようだ。看過できない」(民主党の鳩山由紀夫幹事長)
「かつての『産めよ増やせよ』とお国のために子どもを産んだ考えと同じようだ」(国民新党の亀井久興幹事長)

 ・・・・・・。
 国立社会保障・人口問題研究所の05年の調査によると、「いずれ結婚する」と回答した未婚男女の希望する子どもの数が平均値で2人を超えたこと結果が出たそうで、それを踏まえた、柳沢大臣の発言だそうです。

■柳沢伯夫厚生労働相の6日の記者会見での主なやり取りは次の通り。
(記者) 少子化対策は女性だけに求めるものなのか、考えはいかがか。
(厚労相) 若い人たちの雇用形態が、例えば婚姻状況などに強い相関関係を持ち、雇用が安定すれば婚姻率も高まるような状況なので、まず若者に安定した雇用の場を与えていかなければいけない。また、女性あるいは一緒の所帯に住む世帯の家計が、子どもを持つことで厳しい条件になるので、それらを軽減する経済的支援も必要だろう。もう一つは、やはり家庭を営み、子どもを育てることには人生の喜びのようなものがあるという意識の面も若い人たちがとらえることが必要だろう。そういうことを政策として考えていかなければならない。他方、当人の若い人たちは結婚をしたい、それから子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけだから、本当にそういう若者の健全な、なんというか希望というものに我々がフィットした政策を出していくことが非常に大事だと思っている。

 ・・・まったく、そのとおり。
 いったい何が問題あるの?
 たしかに女性を機械にたとえた発言は、表現は問題だと僕も思う。
(意味的にはそんなに間違っているとは思わないけど。)
 だけど、今回は少しも間違っているとは思わない。
 問題だとか騒いでいると逆に国民から、呆れられ見捨てられてしまうと思うんだけどナー。

溝口敦と細木数子

 溝口敦さんという方はご存じでしょうか。
 ジャーナリスト、ノンフィクション作家で、代表作は山口組についてのドキュメンタリーがあります。主に暴力団関係や創価学会関係の問題を世に問う作品を出されている方です。
(ウェブページはこちら
 最近、無関係の長男が山口組系の暴力団員に襲撃された件で、元組員と上部団体に当たる山健組組長らを相手に損害賠償を求める訴訟を起こしたことでニュースになっていたので、記憶されている方も多いと思います。
 なかなか骨のあるというか、日本のジャーナリストには珍しく、ジャーナリスト魂のようなものを持っている方だと思います。
 ところで、溝口氏の著作の中に細木数子氏についてのものがあります。
( 細木数子—魔女の履歴書(講談社)ISBN 4-06-213727-5)
 細木氏の半生を、周辺への取材に基づいて書き上げたものですが、細木氏は名誉毀損であるとして、出版元である講談社に対して6億円もの裁判を起こしているそうです。
 細木氏が著者である溝口氏ではなく、出版元の講談社「だけ」を訴えるに至った経緯は不明ですが、この裁判に、溝口氏も補助参加することになったようです。
 上のリンク先は、その経緯について溝口氏が書いた文章ですが、大変興味深いことが書いてあります。
 たとえば、細木氏が溝口氏に対し、暴力団を使って記事を書かせないように圧力をかけてきたことや名誉毀損で訴えるにあたって講談社のみとし、溝口氏を訴えなかったこと、さらには溝口氏が裁判に参加することに反対したことなどなど。
 どうもおかしい。
 細木氏はテレビ等で(偉そうに)説教していますけども、溝口氏の文章を読んでいるとどうもテレビに出ること自体、相応しくないような人物であるように見えます。
 この裁判は2006年に始まっているので、目先の視聴率に踊らされて細木氏を起用しているテレビ関係者たちは、あるある大辞典を制作していた人たちと、本質においてあんまり変わらないような気がします。
 裁判の行方が気になりますね。

ねつ造と、オカルトと

 こちらのページによると、データをねつ造して番組をつくっていた「あるある大辞典2」に対する苦情が未だに止まらないそうで、1万件を超える勢いだとか。
 健康などを売りにしていた番組だけに、裏切られた側の視聴者のこのリアクションは当然なんでしょうね。
 でも、この番組は、健康商品詐欺に似たうさん臭さを持っていたから・・・。
 ところで、これだけデータのねつ造などが批判されているけど、オカルト風味の番組が平気で放送されているのってどうなんでしょうね。
 「オーラがどうのこうの」とか、「あなたの前世はどうのこうの」とか、「守護霊が・・・」って、奇天烈な色の髪のおっさんがまことしやかに語っている番組は、ねつ造どころの騒ぎじゃないと思うんだけど(苦笑)
 単なるインタビュー&トーク番組としてならそれなりにおもしろいと思うんだけど、あまりオカルト的なものを公共の電波に乗せるのはどうかと思う。
 近年、オカルト的な集団が社会に対して様々な害悪を流してきたことを忘れてはいけない。

驚いた

 この人たちのセンスのなさには驚愕する。
北海道新聞の記事より

道教委いじめ調査 北教組「協力するな」 全支部に指示 小樽で配布拒否  2007/01/24 14:13
 道教委が昨年末に道内で実施した「いじめ調査」の一部について、北教組が道内の全二十一支部に対して協力しないように指示していたことが二十四日、分かった。このうち、小樽市では一部の学校で教師が調査用紙の配布、回収をせず、校長や教頭が代行した。

 この一件だけで、北教組なんかさっさと解体するべきだと強く思う。
 NHKニュースでは、調査に協力しなかった理由として「調査によって、いじめられていたことを思い出す子供に配慮すべきだ」的な言い訳を述べていたけど、優先順位を完全に間違えているとしか言いようがない。
 学校がいじめを隠蔽していたことが明らかになったからこその調査じゃないか。
 「当局の指示にはまず反発したい」、「調査によって教師が有効な対策をとっていないことが明らかになることが嫌」といったような彼らの本音が全然隠せていないことに失笑してしまう。
 でも、笑い事でないんだよね。自分たちの子供や、次の世代を担う子供たちをこんなろくでもない奴らに預けなきゃいけないんだから。
 公務員の労組も似たようなものだけど、既得権益にしがみついたり、自分のやるべきことをなんとか理由をつけて責任を回避するのではなく、社会に対して自分がどう貢献していくかというようなことを真剣に考えないと、社会から排除される結果にしかならないと思う。
 彼らは自らの体質を変えていけるんだろうか。

どんなコメント

 西新宿で手足のない男性の遺体が見つかったとか。
 たまたま見ていたフジテレビ報道バラエティーのコメンテーターがこんなことを言いました。
 「一種の愉快犯の可能性もあります。」
 まあ、社会を恐慌や混乱に陥れ、そのリアクションを楽しむという意味では愉快犯ともいえなくはないですけども、バラバラ殺人事件を愉快犯といってしまう「感性」ってなんなんでしょうか。
 その感性を是とするならば、すべての犯罪が愉快犯になってしまいますよ。
 日テレやテレビ朝日はとうにあきらめているのでいまさら驚きもしませんが、「フジテレビよ、お前もか。」って感じです。
 民放テレビ局って最近どんどん頭が悪くなってきてないですかね?
 それとも社会全体が狂ってきているのでしょうか。

言葉を大切にすること

 最近のニュースなどをみていてどうしても違和感を感じることがある。
 それは言葉の欺瞞。
 たとえば「いじめ」という言葉がそう。
 いじめと言うけれど、実際には「恐喝」だったり、「暴行」だったり、「傷害」だったりするわけだよね?
 犯罪的な行為を「いじめ」という言葉に言い換える。それは欺瞞だと思うのだ。
 ほかにも「援助交際」という言葉もそう。あれは「売春」。
 「補助金の不正受給」、「裏金作り」・・・「詐欺」じゃん。
 マスコミはどうしてそういう欺瞞をするのだろう。
 明らかに犯罪であるのに、言葉を言い換えることによって、罪である印象が薄くなる。
 理解できないし、意味がない。
 いじめをするような卑怯でつまらないガキを増長させているのは、そういう風に言葉を大切にしないで、欺瞞しているマスコミにも責任の一端があると思う。
 ところで、伊吹文部科学大臣がこんなつまらない文章を配布するそうだ。
 いじめは「恥ずかしいこと」だそうだ。文部科学大臣からの「お願い」だそうだ。おいおい。
 いじめは恥ずかしいことの前に犯罪でしょ?
 犯罪者に対して「お願い」とはなんだ?
 こんな馬鹿な文章を配布している文部科学大臣ってどこまで無能なんだろう。
 言うべきことは、それは犯罪であるということ。「恥ずかしい」とか「卑怯」とか、そういう価値観の話ではなく、実際の犯罪として逮捕される可能性もあるんだって事を、クソガキに強く警告するべきだと思うんだけど。
 こんな文章をいじめを行っているクソガキどもの前で教師が読み上げてもいじめはなくなるどころか、新しいからかいのネタを与えるだけだと思うけどね。
 阿部内閣も期待していたのに、こんな馬鹿が閣僚にいるようじゃ先は長くないな。