最近、レノアとかいう洗剤のCMで気になる表現がある。
CM中2回に渡って「皮膚科医のテスト済みで~す。」なる発言が出てくるのだが、どこのどういう医者がどういうテストをしたかという事の情報がまるでない。
テストの結果についての言及もない。
そもそもテスト済みということは、「テストをしたという事実」しか言ってないわけで、テストの結果がどうなのかについては言及していない。最悪、肌にひどいダメージがある場合であってもテスト済みなのは変わらない。
ちなみに発売元のP&Gのホームページを見ても、どういうテストをしたのか書いていない。
きちんと学術的な試験を行ったのであれば、それなりの結果を公表できるわけで、データを公表しないで「皮膚科医のテスト済みで~す」なんて脳天気に流しているCMを見ていると、逆にうさんくさいものを感じてしまう。
きっとそう感じるのは僕だけじゃないよね。
まあ、なんというかこのCMは印象を操作するCMだと思う。
皮膚科医のテスト済みならば肌に優しいという印象を消費者与える事がねらいなんだろうけども、そのために洗剤そのものの実力や安全性をきちんとアピールするのではなく、「皮膚科医」という権威を利用しているだけに思える。
実に卑怯な手口だと思う。
アサヒ飲料が販売していた酸素水について前に書いたけど、この「レノア」も相当うさんくさい。
もし、後ろめたい部分がないのであれば、ぜひどこの医療機関でどの医者がどういう試験を行ったのか公表して欲しい。
我々も「テスト済み~」なんて表現に簡単にだまされない賢い消費者にならなければと思う。
ところでこのCM、不当景品類及び不当表示防止法あたりの問題はないのかしら?