「8.News commentary」カテゴリーアーカイブ

明文法と不文律

 スノーボードの國母選手の服装問題について、いろいろな議論がなされている。
 ブログなどを巡回していると、衆議院議員の河野太郎氏のこちらの意見の評価が高いようだ。

 要約すれば、國母選手の行為への批判は個人の価値観に由来しているのでは、というのが河野氏の主張だ。

 一読してみると、なるほどと思わせる説得力。

 ・・・・でも、なにか違和感を感じた。

 世の中のルールと言うのは、明文化されたものだけではない。

 国の伝統や風習も社会のルールだ。

 社会を円滑にするために、明文化されていなくても守るべき規範というものが社会には存在する。

 公式のセレモニーで服装が乱れている人がいれば、周囲の人は眉をひそめるだろう。人ごみの中でタバコを吸っている人がいれば、周囲の人はやはり眉をひそめるだろう。

 でも、これらは明文化されたルールではない。

 いわゆる社会規範であったりマナーと呼ばれる不文律だ。

 國母選手はその種の社会的規範意識に欠ける行為をしたからこそ、批判されている。
 
 河野氏の、「國母選手はルールには違反していない。彼の行為をどう評価するかは個人の価値観の問題である。」という意見には、それなりの説得力もあるけれども、保守の政治家の発言としてはどうしても物足りないものを感じてしまう。

 氏のロジックが成立するのであれば、守るべき社会規範に対して、それは価値観の違いだという言い訳を許してしまう。きちんと明文化されたルール以外は守らなくていいという考えにもつながる。

 それでは不文律が存在し得なくなってしまい、なんとも暮らしにくい社会になってしまうのではないだろうか。

 そのことにより、日本という国が護ってきた素晴らしい国柄が失われるのではないかということを危惧する。

 僕は、河野氏が本当に保守であるならば、もう少し伝統や社会規範、さらには日本人の持つ美意識というものを大切にして欲しいと思う。

はやぶさは帰ってきた

 小惑星イトカワのサンプルを回収した(可能性が高い)日本の科学衛星はやぶさがいよいよ地球に近づいています。
JAXA)
 はやぶさの苦闘の歴史は、こちらのブログの一連のエントリーに詳しい。
 大変な困難を乗り越え、イオンエンジンを装備した衛星としては最も遠くまで飛び、そして地球に帰ってきました。
 小惑星イトカワへのランデブーは、人類史上史上最も小さい天体へのランデブーになります。
 また、月以外の天体から地球に帰ってくる初めての人工天体ということにもなります。
 もし、イトカワのサンプルの回収に成功していたら、アポロ以来の偉業と言うことになると思います。
(そしてその可能性は高いと考えられています。)
 
 
 
 ところで、なぜ、小惑星の探査なのでしょうか。
 小惑星は、惑星のように大きな星に成長する前の太陽系の初期の状態を良く保存していると考えられています。
 したがって、小惑星のサンプルを持ち帰ることにより、太陽系初期の状態をより精度良く推測することができるようになります。
 人類は太陽系の初期の状態について、巨大な知見を得ることになります。
 
 その価値は計り知れません。
 
  
 
  
 日本の宇宙工学もなかなかのものです。やはり、日本は科学技術によって世界に貢献していくべきなんでしょう。
 そのための予算は潤沢に投入して欲しいと思うんだけどな・・・。

投票日の夕焼け

yuuyake.jpg
 衆院選投票日の夕方に見えた夕焼け。
 ちょっと見たことがないような色。
 
 
 天変地異の前触れのようにも見え、この国の未来が大きく変わっていく象徴のように思えた。
 
 
 どうせ変わるなら、良い方に。
 キャッチフレーズの言葉どうり、単に日本に暮らしているだけではなく、日本を愛している人々の為に良い方向に変えていって欲しい。
 PS 地震雲じゃないよね?(笑)

ボート・マッチ

 投票日まであと4日ほどですが、ヨミウリ・オンラインで日本版ボート・マッチがスタートしました。

「日本版ボートマッチ」は、あなたの政治的立場や意見に最も近い政党を知ることができる投票支援ツールです。「スタート」をクリックすると、現在の重要な政治的、社会的な争点一つ一つについて、意見を尋ねていきます。
「賛成」「中立」「反対」「わからない」の中から、自分の考えに最も近いものを選んでください。結果画面で、 これらの争点に対する主要な政党の立場とあなたの意見の一致度が分かります。
「日本版ボートマッチ」を利用することで、どのような政策がいま重要視されているのかが、わかります。また様々な質問に答えることで、あなた自身を知るチャンスにもなるはずです。ぜひご利用ください。

 アドレスはこちら
 
 
 僕も試してみたら、全部で5分程度で終わりました。
 
 
 やってみた感想は、非常に面白い。
  
 
 いくつかの質問に「はい」「中立」「いいえ」「わからない」の4択方式で答えていくと、自分の考えとどの政党のマニフェストが近いか診断してくれます。
 
 
 自分の判定結果がどの政党に近かったかは内緒。
 
 
 政党の政策って、きちんと勉強しようと思ったら、相当時間かかると思いますし、雰囲気に流されて投票するのは危険だと思うので、こういうサイトがあるのは便利だと思います。
 また、診断結果を基に各政党のサイトを見てみることもできます。
 
 
 とても勉強になるので、ぜひ、試してみてください。
 こちら(↓)
 日本版ボート・マッチ

飛翔体ってなんなのさ

 英語なら、Flying Object なんだろうけど、飛翔体なんて日本語は聞いたことがない。
 NHKのようなちゃんとした放送局がこんな言葉を使うのは、奇妙な気がする。
 日本政府の公式見解をそのまま報道しているんだろうけど、はっきりミサイルと言わないのは北朝鮮に媚びているように思えてしょうがない。
 
 
 民放でははっきりミサイルと言っている。
 
  
   
 爆弾を運ぶ物はミサイル。
 人工衛星を運ぶものならロケット。
 
 
 どちらかわからないから飛翔体と呼ぼう。
 
 そういう事なかれ主義的な外交が北朝鮮をここまで増長させたのではないだろうか。
 
 
 
 ミサイルだろうがロケットだろうが、爆弾を運搬することが出来る。
 ましてや北朝鮮は核兵器を開発した可能性がある。
 
 
 そんな危ない国が運搬手段を有しているというのは容認できない。
 
 
 次の北朝鮮のミサイル実験に備えて、日本は防衛的な先制攻撃をするための法的整備を進めておくべきだと思う。

愛知県は控訴しないで欲しい

 耐震強度偽装問題。

姉歯元建築士による耐震偽装事件 建築確認をした行政側に初めての賠償判決

姉歯元1級建築士による耐震強度偽装で、建築確認をした行政側に、初めての賠償判決が下った。
訴えを起こしていたのは、センターワンホテル半田で、名古屋地裁は、ホテルの建て直しの費用などを求めた訴えを一部認め、5,700万円余りの支払いを愛知県と建築コンサルタントに対して命じた。
センターワンホテル半田の中川三郎社長は「愛知県に落ち度があったから起こったということが、これで明確になったわけですから」と話した。
一連の偽装問題で、行政側の責任を認めた判決は、今回が初めてとなる。
-FNN NEWSより

 
 画期的な判決だと思います。
 でも、どうやら愛知県は控訴する方針だとか。。。残念なコトです。
 
 
 それが自宅であれ、ホテルであれ、建物を建てるというコトがどれほどの大事業か、理解するために想像力は必要ないでしょう。
 だからこそ、不適切な建築物が建つことによって被害を受ける人が少しでも少なくなるように建築確認の制度があり、それに伴う責任が県の担当部局にはあるのです。
 今回、犯罪行為(偽装)により被害を受けた人がいる。
 県がどう言い訳しようと、県はその偽装を見破らなければならない責任があったことまでは否定できまい。
 県の過失はあったのです。
 
 
 
 そして、ただでさえ巨大な被害を受けた今回の被害者は、県の控訴によりさらに大きな負担を背負うことになります。
 
 裁判を継続していくための大きな負担。
 それを被害者に背負わせる合理的な理由があるのでしょうか。
 愛知県知事は弁護士なんですね
 知事は自らの弁護ではなく、弁護士として被害者の立場に立った判断をするべきだと思います。
 
 権限には責任が伴うと思う。
 潔く責任を認め控訴は控えて欲しい。

警察や検察は告発を受理しないことは出来ない。

 北海道新聞のこの記事。


三丁目食堂問題 「きちんと刑事責任を」 障害者支援団体、札幌地検に告発状(02/14 09:02)

 札幌市白石区の「三丁目食堂」で勤務していた知的障害者四人が、過酷な労働を強いられ、給与などを横領されたとされる問題で、札幌の障害者支援団体の代表らは十三日、食堂経営者だった女性(80)を、詐欺と監禁、労働基準法違反の容疑で札幌地検に告発した。
 札幌地検は内容を検討した上で、受理するかどうか決める。

 受理するかどうか決めるってどういうことなんでしょうか??
 地検にはそんな選択の自由はありません。
 
 
 刑事訴訟法(242条など)には、告発を受けた捜査機関は告発を拒むことができない規定があります。
 しかも、告発そのものは口頭で行っても良いことになっています。
 実際には警察や検察は上記の記事のように、なにかと理由をつけて告発を受理しない場合も多いようです。
 
 
 人員や予算に上限がある以上、なんでも告発を受理できないという事情はわからないではありません。
 しかし、このような悪質な人権蹂躙が行われたのに、地検がそういう態度をとることは非常に疑問です。
 受理した上で嫌疑が不十分であれば、検察官は起訴しないこともできます。
 「告発を受理した上で厳正に捜査を進めたい。」となぜ、言えないのでしょうか。
 緊張感のある仕事を検察官にしてもらうためには、「内容を検討した上で、受理するかどうか決める。」などと簡単に地検に言わせてはいけないような気がします。
 
 記事の最後にでも、「刑事訴訟法により、告発を受けた捜査機関は告発を拒むことが出来ない」と書いてあれば、公務員ももっと緊張感のある仕事をしてくれると思うのですが、どうでしょうか。
 
 僕らは、(報道機関も)、もっと法律を知った方が良いと思う。

レーザー兵器

 こんなのが発表されていました。

 エアボーン・レーザーは戦略ミサイル防衛構想の一環として飛行中の航空機から弾道ミサイルの迎撃を行うために開発が続けられている戦略レーザー兵器システム。

 大出力レーザーで弾道ミサイルを迎撃するものらしい。
 なんかだんだん兵器もSFチックになってくるね。
 でも、ボーイング747にレーザー兵器を実装しても、そのボーイング747が敵の戦闘機やミサイルに狙われないように護ることも考えなきゃいけないと思うんだけど、そんなの殆ど無理なんじゃないかなあ。
 戦闘機のスピードやミサイルのスピードに比べれば、ボーイング747の運動性なんか皆無。
 ほとんど空飛ぶ的のような気がします。
 
 この兵器を実用的に運用するためには
 1.弾道ミサイルが発射されそうだという正確な情報をつかみ
 2.弾道ミサイルを迎撃可能な場所までボーイング747を移動させ
 3.その間、ボーイング747が撃墜されないような精緻な防衛体制を引き
 4.雲などに邪魔されず
 5.正確に弾道ミサイルにレーザーを当て続ける
 ・・・・必要があります。
 
 
 
 ほとんど無理だよね(苦笑)
 
 こんなものに大金をかけて開発を進めるのも(技術者的には)いいけれど、アメリカは、まず、自国の金融危機をどうにかするべきじゃないのかな。

キン肉マン

 僕とおなじくらいの世代の人は、キン肉マンといえば思い出深いものがあるよね。
 ウォーズマンやバッファローマンとの戦いは燃えたなあ。
 ところでキン肉マンといえば牛丼。
 なんとなくその牛丼って吉野家なのかなと思っていたら、「すき家」や「なか卯」だったのね(笑)
 こちら
 狂牛病のおそれがある米国産牛肉はキン肉マンも避けたのでしょう。
 コメントがなかなかおもしろい。

ゼンショーすき家事業本部販売促進課の菅沢健治氏。キン肉マンが食べる牛丼について「最初この話を頂いたとき、キン肉マンの牛丼といえばY社のものだと思っていた」と語った上で「キン肉マンといえば牛丼、牛丼といえばすき家・なか卯。キャンペーンを盛り上げたい」と意気込みを伝えた。

 それにしても、この企画を考えてゼンショーに持ち込んだ人。
 CMは話題性十分で広告宣伝効果満点。
 良い仕事しますね。
 ライバル社(Y社)は相当悔しがっているんでないでしょうか。

キン肉マン

 僕とおなじくらいの世代の人は、キン肉マンといえば思い出深いものがあるよね。
 ウォーズマンやバッファローマンとの戦いは燃えたなあ。
 ところでキン肉マンといえば牛丼。
 なんとなくその牛丼って吉野家なのかなと思っていたら、「すき家」や「なか卯」だったのね(笑)
 こちら
 狂牛病のおそれがある米国産牛肉はキン肉マンも避けたのでしょう。
 コメントがなかなかおもしろい。

ゼンショーすき家事業本部販売促進課の菅沢健治氏。キン肉マンが食べる牛丼について「最初この話を頂いたとき、キン肉マンの牛丼といえばY社のものだと思っていた」と語った上で「キン肉マンといえば牛丼、牛丼といえばすき家・なか卯。キャンペーンを盛り上げたい」と意気込みを伝えた。

 それにしても、この企画を考えてゼンショーに持ち込んだ人。
 CMは話題性十分で広告宣伝効果満点。
 良い仕事しますね。
 ライバル社(Y社)は相当悔しがっているんでないでしょうか。