小惑星イトカワのサンプルを回収した(可能性が高い)日本の科学衛星はやぶさがいよいよ地球に近づいています。
(JAXA)
はやぶさの苦闘の歴史は、こちらのブログの一連のエントリーに詳しい。
大変な困難を乗り越え、イオンエンジンを装備した衛星としては最も遠くまで飛び、そして地球に帰ってきました。
小惑星イトカワへのランデブーは、人類史上史上最も小さい天体へのランデブーになります。
また、月以外の天体から地球に帰ってくる初めての人工天体ということにもなります。
もし、イトカワのサンプルの回収に成功していたら、アポロ以来の偉業と言うことになると思います。
(そしてその可能性は高いと考えられています。)
ところで、なぜ、小惑星の探査なのでしょうか。
小惑星は、惑星のように大きな星に成長する前の太陽系の初期の状態を良く保存していると考えられています。
したがって、小惑星のサンプルを持ち帰ることにより、太陽系初期の状態をより精度良く推測することができるようになります。
人類は太陽系の初期の状態について、巨大な知見を得ることになります。
その価値は計り知れません。
日本の宇宙工学もなかなかのものです。やはり、日本は科学技術によって世界に貢献していくべきなんでしょう。
そのための予算は潤沢に投入して欲しいと思うんだけどな・・・。