耐震強度偽装問題。
姉歯元建築士による耐震偽装事件 建築確認をした行政側に初めての賠償判決
姉歯元1級建築士による耐震強度偽装で、建築確認をした行政側に、初めての賠償判決が下った。
訴えを起こしていたのは、センターワンホテル半田で、名古屋地裁は、ホテルの建て直しの費用などを求めた訴えを一部認め、5,700万円余りの支払いを愛知県と建築コンサルタントに対して命じた。
センターワンホテル半田の中川三郎社長は「愛知県に落ち度があったから起こったということが、これで明確になったわけですから」と話した。
一連の偽装問題で、行政側の責任を認めた判決は、今回が初めてとなる。
-FNN NEWSより
画期的な判決だと思います。
でも、どうやら愛知県は控訴する方針だとか。。。残念なコトです。
それが自宅であれ、ホテルであれ、建物を建てるというコトがどれほどの大事業か、理解するために想像力は必要ないでしょう。
だからこそ、不適切な建築物が建つことによって被害を受ける人が少しでも少なくなるように建築確認の制度があり、それに伴う責任が県の担当部局にはあるのです。
今回、犯罪行為(偽装)により被害を受けた人がいる。
県がどう言い訳しようと、県はその偽装を見破らなければならない責任があったことまでは否定できまい。
県の過失はあったのです。
そして、ただでさえ巨大な被害を受けた今回の被害者は、県の控訴によりさらに大きな負担を背負うことになります。
裁判を継続していくための大きな負担。
それを被害者に背負わせる合理的な理由があるのでしょうか。
愛知県知事は弁護士なんですね。
知事は自らの弁護ではなく、弁護士として被害者の立場に立った判断をするべきだと思います。
権限には責任が伴うと思う。
潔く責任を認め控訴は控えて欲しい。