オシムじいさんの時は、最初の試合からオシムのサッカーでした。
短いショートパスが心地よいリズムでつながり、ボールと人がどんどん動いていく様を見て、「ああ、見たかったサッカーはこういうサッカーだった」と感じました。
熟成は十分でないにせよ、スピードと精度をさらに上げていけば日本代表の未来は明るいと思って希望を持つことができました。
しかし、昨日の試合はなんだろう。
Jリーグの試合がない期間、8日間ものキャンプでチームを作る時間はあったと思う。
少なくても、方向性を打ち出す時間はあったはず。
試合直前にならないと代表選手を招集できなかったオシムじいさんより、ずっと多くの時間があったように思うのです。
間延びした中盤。
サイド攻撃もなく押し上げもなく走らない選手たち。たしかにシーズンオフで選手のコンディションが上がらなかったというのはあるでしょう。
また、チリが予想以上に良かったという意見もあるようですが、地球の反対側から移動してきたチーム。
チリだってそんなにコンディションが良かったとは思えません。
チリがよく見えたとしたら、そう見えてしまうほど日本が悪かったというのが正しい評価のような気がします。
日本サッカーが失ったものがどれだけ大きかったか(わかってはいたけれども)再確認しました。
日本人にしかできないサッカーを目指すのであれば、コーチに招集された大木さんに今すぐ代わった方が良いような気がします。
もう一つ気になったのは、マスコミ関係。
誰もが悪い内容であるのがわかっているはずなのに、妙に批判的な報道が少ないのが不思議。
悪い試合をしたときに、きちんと悪いと批判できるマスコミがないと長い目で見ると代表にとってマイナスになると思うのですが。
良くても悪くても「悪い」としか言えないうさんくさい評論家は論外ですが。
それにしても新しいユニフォーム・・・・・ かっこわるすぎ。
そうなんですよね。
そういう妙に政治的な力を働かせているような雰囲気があるところが川渕氏とか岡田氏を好きになれない理由の一つなんです。
悪いときにははっきり悪いと言わなきゃ。
ジーコの時もはっきり悪いと言ったのは土田晃之くらいでしたね。