Chikirinの日記
最近読み始めたブログなのですが、智の冒険という感じでなかなかおもしろい。
感心したエントリーは例の秋葉原の無差別大量殺人事件に関するこちら。
ボツ・エントリー
彼女はこのように論じる。
過去の無差別殺人事件を見ていると、ちきりんはいつも思うのだ。”犯人は、ここに幸せがあると思ったのね”と。
大阪の付属校で凶行に及んだ犯人は、エリートが集まると言われる地域屈指の付属校に”幸せが保証された人生”があると思ったのだろう。池袋や秋葉原でナイフを振り回す犯罪者は、繁華街の無秩序な群衆に「悩みのない人生」を感じた。
そして今回の犯人は、休日の歩行者天国の秋葉原に、友人と恋人と楽しむ「楽しい人生」がある、と思ったのだ。
・・・なるほどって感じです。
犯人の精神状態について、TVで識者と呼ばれる人が言っていることよりも彼女の洞察の方がよほどすっと入ってくる。
僕は、加藤智大が身勝手な恨みをぶつける相手は、経済的に恵まれた相手であってはならなかったんだろうと思っている。
もし、そういう相手を襲ってしまうと、経済的な敗北を逆恨みして襲ったということになってしまう。
そう理解されることは彼の小さな自尊心を傷つけることになる。
「理由は金じゃない。自分は高度な精神性を有しているのに誰も理解してくれない。だから楽しそうに歩いている何も考えていない奴ら=俺を認めない奴らを殺すんだ。」
加藤智大はそう発想したんだと思う。
だから、休日の秋葉原が犯行の舞台になったんだろう。
そう考えていけば、TVの自称識者が論じるような格差の問題や、解雇されることへの不安が原因という話は、どうも的外れに思えてくるのである。