こちらの記事(英語)によると、フッキのポルトへの移籍が決定したようです。
東京ヴェルディが国内クラブ間の移籍金額としては史上空前の5億円で獲得したフッキでしたが、あっという間に居なくなってしまいました。
他チームの話とはいえ、5億払っても欲しいと思ったヴェルディの人たちの気持ちを思えば、ちょっとあんまりにも我が儘な移籍のように思います。
ところで、ポルトからヴェルディに支払われるフッキとの契約に関する違約金はどの程度なのでしょうか。
きっちり5億円を回収できたのでしょうか?
あるいは黒字になったのでしょうか?
いろいろと気になります。
ところで、一連のフッキの移籍で一番良い思いをしたのはどこでしょうか?
僕は川崎フロンターレだったと思っています。
昨年、フッキは東京ヴェルディにレンタルされていました。
レンタル選手をそのまま完全移籍させる場合には、移籍金は1/2になるというルールがあります。
(参考)プロサッカー選手に関する契約・登録・移籍について
4-2 期限付移籍の移籍金
①期限付移籍の移籍金
期限付移籍を行う場合の移籍金は、移籍先クラブ、移籍元クラブの合意によって決定する。
②期限付移籍期間満了後の完全移籍
期限付移籍の期間満了後、選手が希望し、移籍先クラブに完全に移籍する場合、移籍元クラブが請求できる
移籍金の上限は、次のとおりとする。
(1)移籍元クラブが原契約更新を希望する場合:選手と移籍先クラブとが合意した基本報酬年額に年齢係数の2分の1を乗じた額(ただし、プロC選手の場合はプロC契約の移籍ルールに従う)
(2)移籍元クラブが原契約更新を希望しない場合:移籍金は発生しない
しかし、いったんフッキが川崎フロンターレに復帰してしまうと、今度は契約期間中の移籍と言うことになり、
②移籍金の上限
(1)プロA選手
イ.契約期間中に移籍する場合 : クラブ間の合意による
ロ.契約更新時にクラブがプロA契約を提示した場合 : [移籍金算出基準]による
したがって、移籍金については両クラブ間の合意(要するに青天井)による金額になります。
この展開を予想し、いったんフッキを復帰させた上で売り払うことにし、まんまと5億を手に入れた川崎は本当に商売上手です。
あんまりにも手腕が鮮やかすぎて、裏で代理人とチームが結託しているのではという邪推をしてしまいそうです(^^;)
フッキの移籍先のポルトは、チャンピオンズリーグへ出場できるので、地上波のテレビでもフッキを見ることが出来るかもしれませんね。
けっこう好きな選手だったのでポルトガルでの活躍を期待したいと思います。