中山元気。
いつの試合だったか、厚別での試合。
確か西嶋か上里か誰かの距離の長い、それも斜め後ろからのクロスを吸い付くような絶妙のトラップで落とし、決めたゴール。相手がどこであったかすら忘れてしまったけど、あのクロスの美しさとトラップからシュートまでの美しい流れ。今目を閉じても思い出すほど。
ドームでの福岡戦、徐のクロスに飛び込んできてお手本のようなヘッドで決めたゴール。
PSMの磐田戦で川口能活に止められた惜しいシュート。
決めたゴールの数はそれほど多いとはいえないけど、記録よりも記憶に残る選手だと思う。
石井謙伍。
テレビの画面を通しても伝わってくるような灼熱の西京極で、トラップからの切り返し一人で世代別代表経験者のDFを華麗に振り切り3-2の勝ち越しを決めたゴール。
砂川のCKからニアに飛び込んで決めた厚別のヴェルディ戦。
そして、3万人以上入ったドームで決めたPK。
道産子の誇りだと思う。
柴田慎吾。
浦和戦での闘志あふれるヘッド。J1で3点も決めたディフェンダーがチームを去るのは実にもったいない。
どこかで新しい舞台を見つけてサッカーを続けてほしい。
12月は寂しい季節。出会いがあるのと同じ数だけチームを去る選手もいる。
一度は同じ夢を見た仲間たち、所属する場所が変わったとしても、彼らの人生が豊かであることを祈りたい。