変わっていくチーム

 セレッソ大阪戦。現地で応援した後、帰りにこちらの方の家に寄り、37インチプラズマで映像を見ながら反省会に突入しました。
 映像を見た僕らの共通の感想は「チームが徐々に変化してきている」ことでした。
 室蘭でもっとも動きが変わっていたのは西嶋でしょうか。
 それまで鎖にでも繋がれたかのようにオーバーラップしなかった西嶋が何度か西谷を追い越していくのを見て、「そう、見たかったのは、それだ!」という感じでした。
 やっぱりサイドバックはタイミングよく攻撃参加してなんぼです。西嶋が左のサイドバックに君臨する限り、ほかの選手はノーチャンスでしょう。
 右の西澤があまり攻撃参加しないだけに左の西嶋には是非攻撃に参加して欲しいし、その攻撃もバリエーションも増やして欲しいと思うのです。
 西嶋が思いきって攻撃参加できるようになったのは、カウエの影響と見ました。
 前節の前半あたりからカウエの動きは徐々によくなっていますが、ピッチの真ん中にできたスペースをうまくつぶすだけじゃなく、西嶋が上がった後ろをケアしたりして、まさに気が利く動きをするようになってきたのが大きいのだと思います。
 そして西谷と藤田のプレイエリアが格段に拡がっていたことも大きな変化の一つ。西谷はサイドから中に切れ込む動きが増えましたし、さらには藤田とポジションチェンジして左サイドでプレイするなど幅が拡がっていました。
 藤田も西谷との距離感が良くなってきていています。FW2人と西谷-カウエ-芳賀-藤田に囲まれたスペースが前節よりも小さくなった気がしますし、その分ボールが動くようになったと感じました。
 チーム全体としてみれば、築いた守備をベースとして、攻撃時の約束事というか、2ラインをブレイクするときの約束事が増えてきているということなんだと思います。
 だから結果的にチャンスの時に攻撃に参加する枚数が増えてきている。
 サイド攻撃時に藤田がクロスを上げたシーンに4人くらいペナルティエリアに付近に入っていたシーンがありましたが、守備と攻撃のメリハリが付いてきたということなんでしょう。
 そして切り札としての砂川の存在。
 砂川という攻撃の大駒をリザーブに置けるようになったのはチームとしてはいいことですよね、きっと。
 これからもチームは徐々に徐々に新しい要素や新しい動きを加えていって、堅い守備の上に確実な得点力を身につけていく。そんな展開を期待してしまいます。
 次の仙台も強敵です。ポイントはロペスに自由にプレイさせないことでしょうか。
 ボランチの二人、個人的には芳賀に期待したいと思います。

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