なおしさんがこちらのエントリーでどういう形で得点を取っているか、統計と考察をしていたので僕も触発されて違う視点から考えてみました。
なおしさんのようにゴール集DVDを元に分析したわけではなく、単純にシュート数/ゴール数というデータとしては少ない内容から勝手なことを考えています。
開幕から18試合で比較してみました。
2006年
シュート数 230
ゴール数 19
2007年
シュート数 183
ゴール数 23
・・・・意外だったのは、昨年よりもゴール数が多いという事実でした。
なんとなく昨年のサッカーが攻撃的という印象があったのですが、実際のゴール数は今年の方が4つも多く、しかも、シュート数は40も減っているわけです。
ゴール数/シュート数を比較すると、2006年が約8%。2007年は、約13%です。
これは僕に取ってかなり意外な結果でした。
ちょっと意地悪な言い方をすれば、昨年のサッカーは、見ていて面白いけれども、入りもしないシュートをたくさん打つサッカーと言うことも出来るでしょう。
では、今年のサッカーはどうなのでしょうか。
シュートの数は減っているけど、ゴールの数は増えている。つまり、より決定的な場面でのシュートが増えているのに他なりません。
見ていてつまらないという意見は理解できます。やっぱりボールをたくさん繋いでスペースを奪い、突破して打ちまくるサッカーの方が見ていて楽しいですよね。
でも、今年のサッカーの形。
減ったシュート数、増えた得点、比較にならないほど増えた勝ち点を考えたとき、見えてくる姿は、
「リスクを冒して攻めに行く。しかし、常にゲームを支配する必要はない。守備をベースにじっくりと相手を見て、チャンスには一気呵成に攻めて勝つのに必要な得点を奪う。」
・・・・そんな形でしょうか。
それはヤンツーさんが残してくれた攻める姿勢と、三浦イズムの合理性、その理想的な融合。
僕にはそんな風に思えるのです。
僕らの当面の目標は、残念ながらJ1で優勝争いをすることではありません。
J1に昇格し、J1に定着すること、また、経営的に実質的な倒産状態から脱却し、経営を安定させることの筈です。
その後にJ1の優勝を目指すのはもちろんですが、今の札幌に今のサッカーはとてもあっているような気がします。