社会保険庁問題の不思議

 いろいろ騒がれていますね。
 老後の保障制度の根幹を揺るがす大問題だから、大きく報道されるのは当然なんですが、報道する人たちがキチンと物事を判断できないとなんか変な方向に議論が行くような気がします。
 僕はどうしてマスコミが政府の責任ばかり追及するのか不思議なんですよね。
 本来であれば、一番責任が重いのは社会保険庁そのものであるし、いい加減で責任感のないデータの取り扱いをしていた当の職員たちの責任が追求されるべきの筈です。
 それなのにマスコミのターゲットにされるのは、首相であったり厚生大臣であったり。
 国のトップや省のトップが責任を追及されるのはあたりまえですが、問題が発生した時期に現職でない人たちを追求してどうなるんでしょうか。
 僕は問題の原因を調べて、二度とこのような問題が生じないように対策を取り、また当時に問題の原因をつくった人たちを処分するなどして責任を取らせることが彼らが本当になすべきことであると思うんです。
 深く考えずに政府・与党の責任ばかり追及している野党を見ていると、選挙向けのパフォーマンスにしか見えませんよね。
 僕は何をどう考えても、”いい加減な仕事をしてきた社保庁の職員たち”が諸悪の根源だと思いますし、また、そういった”責任感のない仕事をしてきた職員たち”を守ってきた社会保険庁の”労働組合”の実態がどうったのかも解明しなければなりません。
 妙な協定もあったようですが、なぜそういったいい加減な仕事をしてきたのに、それで良しとされてきたのか、そこを解明しなければ真の原因はわからないと思うからです。
 また、社会保険庁の労働組合の上位団体に”自○労”というのがありますが、いま政府や与党を追求しているのは、そこから献金を受けている政党なんですよね。
 責任を追及している側も自分たちの立場を本当に判っているのかな?と思います。
 報道機関は、安易にトップや政府の追及ばかりしていないで、真の原因はなんだったのかということをキチンと考えた方がいいんでないでしょうか。
 先日も北教組について似たようなことを書いたけど、この国をどんどん悪い方向へ導いているのは、きちんとした批判能力が足りない報道機関であるような気がします。

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