5段階計画である。当時、そのままではチームとして成り立たないコンサドーレがなんとか存続するため、そして、ただ存続するだけではなく、いつの日にかまた浮上するために実現可能なほとんど唯一の手法としてやむを得ず選択したのがあの5段階計画であったのだと僕は考えている。
あの時点では、あのように強引な手法であっても、収支の帳尻を合わせ、単年度の黒字を出せることを内外に示さないと、チームの存続は不可能だったのではないか。
苦肉の策としかいいようがない。本来、サッカーチームというものは、上を目指して強化していくものであるはずなのに、収入に合わせ、むりやり支出を削るという手法は、リストラ以外のなにものでもないし、少しでもやり方を間違ったら、チームは縮小均衡を続け、ついには魅力のないものになっていったか、消滅した可能性すら十分あった筈。
しかし、天佑とも言える柳下監督の監督の獲得。
長期間にわたる育成を任せるのであれば、彼以上の監督は日本にいないのではないか。そして、氏と選手たちの努力、さらには、スポンサーやサポーターたちの忍耐に助けられ、屈辱の一年は過ぎ、チームは2年目の半分の日程を終え、J1昇格の可能性のある3位につけている。
チームの好調さ、デルリスの加入の効果などにより、札幌ドームのチケット販売状況は4割を超えているそうだ。4万人の4割であれば1万6千人であり、今後の売り上げ次第によっては2万人も超えるだろう。
22試合で25万人の入場を見込んでいた今期予算。1万2千人平均の入場で予算以上の結果となる。
今後の11試合の入場者数が楽しみだ。
それにしても、今回に限って言えば、相手チームに三浦カズが加入したこと、プロ野球チームの不振、新外国人加入などのプラス要因はあるにせよ、平日の夜の試合なのだ。確実にお客さんは帰ってきてくれたと考えて良い。やはり好調であることはなによりも観客誘因効果があるのだと改めて実感した。
HFCは今期の客単価を1800円と見込んでいる。予算よりも2000人ほどお客さんが増えると、2000人×1800円×11試合=3960万円の収入増となり、デルリスのレンタル料とサラリーを払ってもおつりの来る金額となる。投資は回収できる。
縮小均衡から脱却し、拡大する段階だ。
そして、この日のために我々は堪え忍んできたのだと思う。チームを存続させるための五段階計画、そしてそれに代わるJ1定着計画、そしてその次にくるJ1制覇計画が必要な日が近づいているのだ。
だからこそ、次の徳島戦。そしてホームの横浜FC戦はチームが
拡大再生産の軌道に乗れるかどうかの試金石となる。絶対に負けられない。
チームを上昇軌道に乗せるために、そして、
自分たちが本来いるべき場所に還るために。
2週間たまりにたまった応援したい欠乏感をエネルギーに変え、ゴール裏、爆発しましょう。