かの国の大学教授が、クローン技術によりES細胞(胚性幹細胞)をつくったというニュースがねつ造であったことが発覚しました。
この技術は、簡単に言えば、あやかちゃんのように、臓器移植でしか救えない命を、自らの細胞からつくった臓器や組織で救えるようになるかもしれないという技術(再生医療)の基礎になる研究でした。
従来のクローン技術では、皮膚の細胞からは皮膚の細胞というように、同一の組織しかつくれません。
ところが、受精卵(これも1個の細胞)は、細胞分裂していくにしたがって、体中の様々な臓器になっていくわけで、いうならば万能性を持っています。
幹細胞(万能細胞ともいう)は、特定の条件を与えれば、受精卵のように、様々な臓器をつくり出す可能性も持っています。ですから、再生医療の大事な基礎技術になるのです。
かの国の大学教授は、従来は受精卵からしかつくれなかった胚性幹細胞を、皮膚の細胞からクローン技術によってつくり出したと発表した訳で、真実であればとてつもない研究でした。
しかし、それは残念ながら、ねつ造だったわけです。
受精卵からつくりだす胚性幹細胞は、誤解を恐れずに言えば、妊娠中の赤ちゃんをバラバラにして、再生医療の材料をつくりだすようなものですから、倫理的に非常に問題があります。
しかし、患者の皮膚などの細胞から、胚性幹細胞をつくりだすことができれば、特段の倫理上の問題もなく、将来の再生医療のために大きな一歩を踏み出すことができたわけですから、この研究がねつ造であったことは非常に残念です。
半年ほど前に、この研究がサイエンス(ジャーナル)に発表されたときには、本当に「すごい!!」と思ったものです。(これでも理系大学院卒なので^^;)
でも、耐震強度偽装問題や、自分で埋めた石器を発見して遺跡発掘のスペシャリストになった人もいる我が国もあんまり人のことは言えませんが、ねつ造だったと聞いて、「あの国なら、やっぱりそうだよなあ」と思ったのは僕だけではないよね(苦笑)。
ちなみに、かの国の新聞の社説はこんな感じ
おいおい、この問題の決着を政府がつけるべき・・・ってアホかいな。国民性だなあ。
ちゃんとした客観的な学術的な検証を行うべきでしょ。ヤレヤレ。