J1残留のために必要な勝ち点は試合数×1。
J1昇格のために必要な勝ち点は試合数×2。
昇格、降格に関するよく言われる公理です。今年のJ2で試合数×2のペースで勝ち点を積み上げているのは、実は29試合で62点の札幌だけです。
京都は、試合数29試合で57。試合数×2に1足りません。
福岡は、29試合で49。
仙台は、30試合で49。
かなり厳しい数字ですね。
J2終盤の昇格レース、逆転可能のためには勝ち点差より残り試合数が多くないと駄目というのもよく言われる公理です。
3位の福岡との勝ち点差は13。残り試合数は19試合ですから、あと6試合勝ち点差を詰められないで経過すれば数字上はかなり安泰になってくるわけです。
なんでこんな事を書いたかというと数字上安泰だから安心しても大丈夫という意味ではまったくありません。
残り○○試合で、勝ち点差△△をひっくり返さなきゃという追う方のプレッシャーはここ2年くらい経験している。
けれども追われる側のプレッシャーというのは未経験。これをどう選手たちと共有していくかということを少し考えてみたいからなんです。
僕らの選手たちでJ1昇格を経験している選手はちょっと思いつきません。
敢えて言えば三浦監督くらいでしょうか。
精神的に弱いとは全く思わないけど、経験したことのない状況のなかで選手たちがどうなっていくのか、ちょっと心配な部分もあるような気がするのです。
勝て勝て!と勝利を求めていくのももちろん大事なのですが、あまりプレッシャーをかけ過ぎるのも最近ちょっとどうかなと思い始めています。
今年大切なのは昇格を決めること。
そのために必要な事は、3位以下との勝ち点差を縮めないこと。
終盤戦、昇格が見えてきたときのプレッシャーをどう乗り越えていくか、既に答えを持っているわけではありません。
ヒントになりそうなのは、泰然と構えて選手を信じることかな~なんて思ってみたり。
そろそろ少しづつ、みんなで考え初めてもいいのかなって思っています。