先週日曜日のF1日本グランプリは、J2の試合と同じ時間帯だったので録画での観戦となりました。
まあ、序盤戦はひどい雨でペースカーが入りっぱなしだったので、レースとしてはアレだったのですが。
でも雨が降りっぱなしではなく、降ったりやんだりの展開になるとレースは途端に面白くなってきます。
特に「こっちのセクションは雨なのに、こっちのセクションは晴れている」とか。
シャシーの良さ、エンジンの良さ、ドライバーの旨さ、ピット作業の早さ、タイヤのチョイス等々レースの行方を決定する数々のパラメーターに、さらに気象が加わることでレースが混沌としていくのは見ていて面白いものです。
そしてF1はいくらエンジンが良くても、いくらシャシーが良くても、全体のバランスが良くなければ勝てない。
エンジンだけが突出して良くても、その力を受け止めるシャシーやタイヤ、ブレーキなどの総合力が弱いマシンは速く走れない。
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日曜日のベルディ戦は、立ち上がりの失点ですべてのプランが狂ってしまった。
晴れの日のセッティングをしていたら、突然、大雨が降り出し、そのまま修正できないままレースを終了してしまったような状態なのかな、と思う。
この結果をそのまま受け入れるつもりはまったくないけれども、選手たちが戦う意志を喪失していたわけでも、動きが悪かったわけでも、ましてや勝ちたいという気持ちがなかったわけでは絶対にないと思う。
だから、この結果を必要以上に引きずることこそ良くないコトだと思う。
僕らのチームの良さはバランスの良さ。
それはポジショニングであったり、全員のハードワークであったり、その結果生まれる守備の良さであったり。
バランスの良さから生まれる僕らのチームの良さは、この敗戦で失われる訳ではないけれども、誰か一人が、なんか良いコトをしようと普段と違うことをしてしまうと、途端にチームのバランスは崩れてしまう。
だから、一番怖いことは、誰かがもがき始め、バランスが崩れることで札幌本来の良さが失われてしまうことなんだろう。
海で溺れる人は、泳ぎの能力よりもむしろ冷静さを失いもがくことで呼吸を乱してしまうと聞く。
確かに状況は苦しいけど、僕らはぶれずに”原点”に立ち返ってしっかり冷静に戦うしかない。
そして、この”苦しさ”はきっと多くの収穫をチームにもたらしてくれると信じて。
楽観も悲観もせず、見守っていこうと思う。