サポーターの敗北

 コンサドーレ札幌とは、運営会社や選手やコーチだけではない。このチームを強くしたいと願い、行動するすべての存在がコンサドーレ札幌だ。
 僕はそう思っている。
 だから、選手やスタッフがそうであるように、僕らもコンサドーレ札幌を構成する力の一つだ。
 
 
 「僕はコンサドーレ札幌を心から愛している。」
 そう言い切れる数百人が試合後のあの場所にいたと思う。
 けれども、あの数百人の中に、自分自身に嘘をつくことなく、「自分は全力で応援しきった。」と誰に対しても胸を張って言うことが出来る人は何人いただろう。
 全員そろって腹の底から叫んでいればもの凄い雰囲気をつくることができるのに、5ゲート前を埋め尽くす数の人がいても、昨日のゴール裏はあの程度だった。
 これがサポーターの敗北でなくてなんだろう。 
 
 
 村野GMは結果を受けて僕らの前に来てくれた。僕らから逃げず、僕らと話をし、すぐに社長を呼ぶ決断をしてくれた。
 最高責任者である矢萩社長も時間はかかったものの僕らの前に来た。
 その村野GMや矢萩社長に対しての無礼な罵声は必要だっただろうか。
 僕には自分が責任を果たさなかったことから逃げるための罵声にしか聞こえなかった。
 
 
 
 僕らはもっともっと強く戦っていかなければならない。
 だから思いを行動に換えていく必要がある。
 それは一人一人がもっと自覚しなければならないことで、少なくても今年のこの結果を、誰かのせいにして安心してはいけない。
 選手には選手の、スタッフにはスタッフの、広報には広報の、営業には営業の、サポーターにはサポーターの、それぞれの反省がある筈だから。
 僕は、3度目の降格という結果すら僕らの成長の糧にしていきたいと強く願う。

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