苦しいときこそ楽しみを見つけて

 苦しい戦いが続いている。昨日もスコアレスドロー。
 相手選手のクロスバーに直撃したシュートが入っていたら目も当てられない結果だった。
 
 
 昇格が義務付けられ、勝たなきゃいけないというプレッシャー。
 戦っている選手たちも、応援しているサポーターたちも一様に厳しい顔をしている。
 
 
 確かに成長のためには厳しさも必要だと思う。
 
 
 でも、思うのだ。
 戦いが、長く、厳しいものであればあるほど、遊びが必要だと。
 
 遊びという言葉に抵抗があるならば、「楽しむ心」と言い換えてもいい。
 
 サッカーが誰よりもうまくてプロになった選手たちのはず。
 もっともっとサッカーで楽しんでよいはずだ。
 個人技で相手の守備を突破してみる。
 誰も想像しないようなタイミングでクロスを入れる。
 意外性のあるドリブル。
 予想外のシュート。
 
 
 そういったプレイには遊び心が入っているように思える。
 
 
 勝たなきゃいけないという義務に硬くなり、遊びを失ってしまったサッカーは楽しくないんじゃないだろうか。
 
 石崎さんもそういうサッカーを求めているとは思えない。
 
 
 昨日の試合中継を見ていても、札幌の選手よりも富山の選手たちに笑顔が多かった。
 
 そのことはサポーターも同じ。
 
 
 こんなんじゃ、だめだと思う。
 
 
 * * * * * * * * * * * * 
 
 
 誤解を恐れずにいえば、今年、昇格しなくなっていいと思う。
 こんな辛そうな顔をしてプレイしている選手たちが上に上がっても、どうせすぐに降格するに決まっている。
 
 
 それよりも今は、もっとサッカーを楽しむことが必要ではないか?
 
 自分たちのサッカーに自信を持ち、サッカーを楽しみ、その過程で強くなることを追求するべきだと思う。
 
 そして、強くなれば昇格なんか、勝手についてくる。(はずだ)
 
 
 僕らももっと純粋に楽しもう。
 このチームを応援することを。
 
 
 今、選手たちはうまくなろうと必死にもがいている。
 
 
 勝てないことを非難するのはもういいじゃないか。
 彼らの一つ一つの小さな挑戦を称え、成長を促そう。
 
 
 そのためにはサポーターにもサッカーを見る目が絶対に必要なんだけど。 
 
 
 今、サポーターが我慢できないと、札幌はもっと大切なものを失うような気がする。
 
 
 そんなことを感じた昨日の試合。

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