杉並の熱い男


 僕が以前所属していたOSCは「杉並倶楽部札幌支部」というところでした。いろいろな出来事があり、現在は存続していませんが、いまでもあそこにいた人間は仕事が忙しくなってスタジアムに来れなくなっても、魂のようなものはコンサドーレから離れる事が出来ないと思います。
 当時、札幌のゴール裏で、ゲート旗といえば杉並札幌支部でした。夢に出てきそうなビジュやアウミールのゲート旗や、僕の持っていたウィルのゲート旗は見たことがあるって人もいらっしゃると思います。
 そんな杉並札幌支部のリーダーは、この男だったのですが、酒癖は悪く、一人でどこまでも突っ走る男でしたが、コンサドーレに関してはとにかく熱い男でした。
 「周りに”地蔵”(この言葉は好きではないが・・・)がいたら、自分が熱く応援することで、引っ張ろう。」というのが彼のスタンスでした。そして 「オマエラ声ダセヤー!」って真ん中から怒鳴るだけでは人はついてこない事を経験で知っている男でした。決して歴史の知識があるわけではないですが、本当の意味で頭の良い男で、人心掌握の手法を良く分かっているに違いありません。”
 山本五十六元帥の言葉を知っているとは思えない彼がこう言いました。
 「ゴール裏のみんなが良い応援をしていたら、おまえが褒めてやってくれ。そうすればもっともっと良い応援になる。人というのはそういうもんだ。
 また、別な時に彼は言いました。
 「勝っているときはどうでもいいんだ。負けているときこそ応援しなきゃいけない。
 「ピンチになったら、”わ~~~”。チャンスになったら”きゃ~~”。どうしてそんな応援で選手の力になる。サポーターの動揺が選手に伝わるだけじゃないか。
 「チャンスに得点が出来なかった時のため息。あれやめようよ。サポーターの落胆が選手に伝わる。
 これらの彼の言葉は札幌が勝ちまくっていた2000年や2001年に当時の杉並札幌支部の仲間に言ったものばかりです。今自分がゴール裏で考え、発言することは、みんな彼の言葉の焼き直しだったりします。
 果たして彼の考えていたように僕は出来ていたでしょうか。
 仕事が忙しくなって、ゴール裏に来られなくなった彼の熱い思いは、いまゴール裏にいることが出来る者が受け継いで行かなければならないよね。
 おい、大澤。今年のコンサドーレは強くなったぞ。ゴール裏の声も、前よりも出るようになってきたぞ。近い将来、必ずJ1に帰るから、納豆ばかり売ってないで、たまには仕事の都合を付けて厚別に来いよ!

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