スパ・フランコルシャン

 スパといえば、なぜか印象深くどうしても忘れられないレースがたくさんある。
 91年のジョーダン・フォード。あの”天才”シューマッハーがF1にデビューしたレースでもあるけれども、F1デビューでいきなり予選7位を獲得したシューマッハーよりもより印象に残ったのはアンドレア・デ・チェザリス。
 当時、ライバルチームに比べ非力なフォードエンジンでレース終盤マクラーレンのアイルトン・セナを追いかけ回したシーンには本当に興奮した。
 結果的に、フォードエンジンがブローしてチェザリスの初優勝はかなわなかったけれども。
 いま、報道ステーションのメインキャスターとなっている古舘伊知郎には、「サーキットの通り魔」というありがたくない渾名をもらっていたけれども、あのリタイアはチェザリスのせいではなかったと思う。
(フォード側のエンジニアが規定のオイル量が変更になったことをジョーダン側に伝えなかったという噂がある)
 あのころのF1は今よりもずっとエキサイティングだった気がする。
 シューマッハがF1で初優勝したのも雨のスパ。
 92年といえば、ナイジェル・マンセルが開幕から4連勝を飾り、ウィリアムズのFW14Bが圧倒的な強さを見せたシーンだったけど、そのウィリアムズを破って優勝できたのはシューマッハのピット戦略のうまさ故だった。
 93年のフットワーク無限ホンダの鈴木亜久里の予選6位に入る走りや、94年のティレルも印象深い。
 特に94年のティレル、ドライバーは片山右京。
 最後尾付近からスタートした右京は一週ごとに前を走る車を抜くような勢いだったね。
 ヨーロッパGPはもっとすごかったけど。
 やはりF1の華はオーバーテイクにつきると思わせてくれたものだった。
 今年のスパではどんなドラマがあるのだろうか。スパ・ウェザーのない快晴のスパなんてなんか不思議な気がするけど。
 佐藤琢磨を始め、日本人の二人ももうちょっと頑張って欲しいよね。

「スパ・フランコルシャン」への1件のフィードバック

  1. チェザリス好きだったんですよ。
    大好きだったマンセルの次に。
    なんかクールで速いドライバーよりも、熱くてミスもするドライバーの方が好きだったみたいです。
    ところで中島2世はどうなると思います?
    日本人初の表彰台の真ん中に立つのは、もしかしたら中嶋一貴じゃないかと期待しているのですが。

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