今年やってきたこと

 将来J1で戦えるチームを作ることを目標に、石崎監督を招聘し、若手を育成してきた今年の札幌。
 実力者の砂川や芳賀を控えに起きつづけたことで、岡本や古田など若い力が伸びてきた。宮澤、藤田、西はJ2でも屈指の選手に育ってきた。
 ダニルソンや石川の補強は素晴らしかったと思うし、来年はJ2最強のディフェンダー曽田も帰ってくる。高原の復活も心強い。
 
 
 今年のチームは確実に去年よりも強くなっているわけで、来年はさらに強くなることを目指している筈だ。
 
 僕は、今年の段階で数字上の昇格可能性に拘ることは、あまり意味がないと思っていて、本当に拘るべき事は、ぼくらのチームがどれだけ強くなってきたかということだと思っている。
 なぜならば、強くなれば昇格なんか勝手に付いてくるものだと思うから。
 J1チームから来てくださいと言われるほど強くなることに拘りたい。
 何でこのチームがJ2なんだ、さっさとJ1に行って欲しいと他のJ2チームに思われほど強くなることに拘りたい。
 僕らにあるのは、ただ、強くなると言う永遠に続く道のりであって、今年の戦いとか、来年の戦いとか、そういう区切りはないはず。
 
 その歩みに区切りはないはずだから、こんなところで足踏みしていてはいけないと思う。
 
 
 
 徳島戦では、たとえチーム状態が悪くとも戦えることを示さなければならなかった。実際、徳島は良いチームだったとは思うが、それにしてもあの結果はない。
 僕らが歩んでいる遠い道のりを考えれば、主力に欠場者が大勢いたとはいえ、強い気持ちで戦い抜いて欲かなければならなかった。
 
 
 戦えなかったことはは残念だし、その理由を探さなければならない。
 
 その理由を探し出し、解決しなければ、なんのために育成に拘ってきたのかわからなくなる。
 
 今年やってきたことが無駄になってしまう。
 
  
 
 しかし、僕はこれからもずっと、このチームが強くなっていくことを応援するし、チームに対する信頼がなくなったわけでもない。
 好きとか嫌いとかじゃなくて、もはや人生の大事な一部分だから。
 
 
 
 選手達は反省の気持ちを持っていると思うし、その反省を次のホームで活かしてくれるはずだ。
 だから、僕らはそのための手伝いをしよう。
 
 僕らは、まだ、道の途中。
 数字上の可能性が消えたとか、そんなの関係ないよね。

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