「思ったような結果が出ていない。」
そのことで生ずる迷いというのはあるんだろうと思う。
期待に応えたいと思ってかえって力が入ってしまうこともあると思う。
きっと今はそんな状態なのかも知れない。
僕らのクラブは、長い長い、Jリーグで最も長いキャンプを、ホームタウンを離れて敢行している。
開幕戦の翌日にはまた熊本の地で練習、そしてようやく札幌に帰ってきてまだ数日しかたっていない。
それが僕らのチーム。
ホームタウンで練習できない北の大地。その過酷な条件をいつも恨めしく思う。
それでも、チームはようやく札幌に帰ってきたのだ。そして、もうすぐこの地にも春がやってくる。
冬が去ったこの大地には、彼らの疲労を癒し、慈しみ、元気を与えるすべてがあると思う。
ここが僕らのホームタウンだから。
さあ、ここから立てなおそう。
いまはチームを離れている14番と22番やケガと戦っている5番に余計な心配をさせないためにも。
僕らの誇りも、僕らの希望も、まだ、何も失われていないのだから。
戦いはまだ始まったばかり。顔を上げて前を見据えよう。
本当の勝負は秋の終りにやってくるはず。
僕ららしく、札幌らしく、その日に向けて最初の一歩を踏み出そう。