我々の未熟

 明日の湘南戦を前に、仙台戦について書いておこうと思う。
 今年の最大の目標をJ1への昇格としたときに、仙台に勝つべきであった・・・という点では誰でも一致できる。
 勝つべき試合を負けてしまったというのが大方の仙台戦の受け止め方だろう。
 実はここに我々の未熟さがあったかも知れない、とここ数日思っている。
 仙台戦を負けに「引き分けならOK」という発想ができなかったコトが、である。
 39節終了時(仙台戦前)の順位表は
  1位 札幌 72
  2位 京都 66
  3位 仙台 62
  4位 東京 59
 であった。これが仙台に負けたことにより
  1位 札幌 72
  2位 京都 69
  3位 仙台 65
  4位 東京 62
 となったわけだが、もし仙台と札幌が引き分けていれば
  1位 札幌 73
  2位 京都 69
  3位 仙台 63
  4位 東京 62
 となっていた。
 残り11試合で3位との差は勝ち点10という状況をつくることができた訳で、しかも仙台の背後にはベルディが価値点差1に迫っており、3位争いはさらに激化したはず。
 この状況が今の状況と比べてあまりにも有利な状況なのは一目瞭然だ。
 首位にいる以上、3位との差を縮められなければ自ずと昇格は見えてくる。
 仙台戦は、もしかしたらそういう種類の戦いを選択するべきだったかも知れない。
 それなのに、自分も含め、札幌のサポーターの大半はがむしゃらに勝利だけを求めてしまった。
 これはきっと札幌総体としての経験値不足。
 サポーターだけではない。勝利をあおるだけのマスコミも含め、札幌全体が冷静な判断が出来なくなっていたのかも知れない。
 もう一度思い返したい。
 2部での優勝なんかなんの名誉でもない。
 来年1部で戦うことこそが今の我々にとって重要なこと。そしてその戦いは1部在留を目指すものではなく、札幌の誇りをかけて堂々と渡り合うものであって欲しい。
 そのために残り11試合を詰め将棋のように進めていき、昇格を勝ち取ること。
 そういう戦いを冷静にこなさなければならない秋(とき)なんだと思う。
 次の湘南から見た札幌との価値点差15は実質的には逆転は無理な数字。
 だから明日は勝利が必要な戦いなんだと思う。
 サポーターにとっても正念場。
 どんなに苦しくても掴み取るんだって強い強い意志で、この第4クールを乗り越えていきたい。

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