「2.Japan Blue」カテゴリーアーカイブ

美しいサイドチェンジを支える基礎技術

 野洲高校でしたね。
 追いつかれたときには、これは鹿実かなあと思ったのですが、延長に入ってからも野洲高校の選手たちは自分たちのサッカーを継続できていましたので、「これは・・・」と思っていたら、ため息の出るような美しいサイドチェンジから、短いパスをつないで鹿実の守備を完全に崩し、勝ち越しゴールを決めてしまいました。
 高校サッカーで、あれほど精度の高い、かつ、美しいプレーの連続を見られるとは、うれしい驚きです。
 創造性豊かとかテクニカルとか言われた野洲高校でしたけれども、僕の目には野洲高校の選手たちの基礎技術の高さが特に印象的でした。
 具体的には、トラップをはじめとするボールコントロールの技術。
 ボランチのあたりから前線に長いボールを入れても確実にボールコントロールできる選手たち。
 ペナルティエリア付近でも、あわてないで落ち着いてボールをコントロールするディフェンダー。
 どれだけの練習を重ねたら、あれだけの”基礎技術”と”落ち着き”を身につけることが出来るのでしょうか。
 それこそ血反吐を吐くような日々の練習の積み重ねの上に、あの華麗なサッカーがあるのでしょう。
 感銘するべきは、国立決勝という華麗な舞台での”結果”に対してではなく、日々の練習の積み重ねの方なのかもしれません。
 何はともあれ、野洲高校優勝おめでとう。素直に感動しました。

オシム難民

 オシムさんの本が発売されています。
 発売日に街の本屋で買うのを忘れたため、夜になってあちこちの本屋を放浪してきました。
12月6日
・コーチャンフォーミュンヘン大橋店 → 1冊のみ在庫。ただし取り置き分のみ
・文教堂川沿店 → 入荷せず
12月7日
・紀伊国屋書店大通店 → 在庫あったが直前で売り切れ。
・紀伊国屋札幌駅店 → 売り切れ
・パルコ → いつのまに本屋なくなったの?(笑)
・コスモの地下 → いつのまに本屋なくなったの?(爆死)
・丸善札幌アリオ店 → 在庫あり(喜)(でも遠い。)
・なにわ書店 → 2冊のみ在庫。ゲット。
・・・・というわけで、すっかり放浪者になってしまいました。やっぱり大事な本は予約して取り置いてもらわないとだめですね。
 駅のそばに何件か大きな本屋さんはできましたが、探している本が見つからないときに、札幌は田舎だなあって思ってしまいます。
 というわけで通勤の友ができたので、しばらく没頭することにします。
(追記)
 そうですか。君も読んでいますか(苦笑)
 http://ameblo.jp/seiichiro-maki18/entry-10006867190.html

懐かしい名前

 ブログのエントリーカテゴリは一応日本代表で(笑)
 さて、ちょっと数日前の話ですが、こんな試合が行われたようです。
 得点経過:
仙台カップ国際サッカーユース大会2005
●9月17日(土)13:30キックオフ/仙台スタジアム/6
696人
U-18東北代表 5-2 U-18日本代表
 ちなみに、U18東北代表監督は、清水秀彦さん(元ベガルタ監督)です。ちなみに、東北のスタメンは
GK 12 寺田翔兵(東北高)
DF 2 澤本将弘(青森山田高)
DF 3 鈴木琢朗(青森山田高)
DF 4 百目木雅臣(青森山田高)
DF 5 堀口尚哉(FCみやぎ)
DF 7 馬見塚光(青森山田高)
DF 18 ベロカル・フランク(青森山田高)
DF 8 田中大介(盛岡商業高)
MF 17 香川真司(FCみやぎ)
FW 10 小澤竜己(CAP/青森山田高)
FW 11 伊東 俊(青森山田高)
 7人のディフェンダー登録の選手の起用ってどんなサッカーだったんでしょうか。選手もU18東北代表と言うよりは、青森山田高校+3って感じですが。
 18番の選手の名前が一瞬ロベカルに見えてしまったのって、僕だけですか?^^;
んで、得点者:
06’ ハーフナー マイク(日本代表)
34’ 小澤竜己(東北代表)
41’ 小澤竜己(東北代表)
53’ 伊藤 俊(東北代表)
72’ ハーフナー マイク(日本代表)
78’ 澤本将弘(東北代表)
86’ 遠藤 康(東北代表)
 ディドの息子も頑張っているんですね。
 ところで、マイクは日本とオランダの両方の国籍を有していたと思いましたが、日本代表として出場したって事は、日本国籍を選択したのでしょうか。
 マイクが将来日本代表に選出されるなんて日が来たら、愉しいですね。平山との長身2トップなんて、日も来るのかしら。

吉田さんを守れ。

 こういうニュースがあったようです。
 吉田寿光主審が誤審をしたことは事実です。
 そのせいでしょうか。本日、ブログを巡回していたら、吉田主審がJ2で笛を吹くことに「ふざけるな!」という意見がありました。
 たしかに、日本サッカーが送った審判団が、ウズベク、バーレーン両国の関係者をはじめ、AFCやFIFAなどに多大な迷惑をかけてしまったのも事実でしょう。
 しかし、僕は、日本のサッカーを愛する人すべてが大きなファミリーだと思っています。吉田主審は、その中の一人。考え方や立場が違っても、同じサッカーを愛する日本人です。
 そういう観点からすれば、日本サッカーファミリー(の末席)に所属しているつもりの自分としては、吉田主審”個人”を非難する気にはどうしてもなれません。
 だいたい、PKを蹴る前に、味方選手がペナルティエリアに入った場合、1)PKが失敗した場合には、相手にFKを与える。2)PKが成功した場合には蹴り直しっていうルールを正確に理解していた人はどれくらいいますか?
 恥ずかしながら、僕はどちらも蹴り直しだと思っていましたよ。
 吉田さんや他の日本人審判団を【他人】と思って非難することは簡単です。
 でも、それって同じサッカーを愛するものとして、あまりにも薄情じゃないですか?
 僕は吉田主審がJ2の、札幌の試合の笛を吹くことになったら、温かく迎えたいと思います。

謎の裁定

 yahooのニュースで吉田寿光主審の誤審が原因となる再試合の決定がFIFAによってなされたと聞いたので、FIFAの発表を見に行きました。
 
FIFAのオフィシャルページによると、だいたいこういう事のようです。
(とりあえず日本語訳しました。)

(前略)
 ウズベキスタンサッカー協会によるレフリーによる技術的な誤りを含む先の抗議について、決定がなされた。
 レフリーによる技術的な誤りによる抗議については、2006年ワールドカップドイツ大会組織委員会により裁定される。(略)
 Lennart Johansson委員長、Julio Grondona副委員長、鄭夢準氏、FIFA書記Urs Linsi氏らによる事務局は、以下の事実に基づき、決定しました。
1) 1-0でウズベキスタンがリードしていた39分に、レフリーはPKをウズベキスタンに与えました。
2) ウズベキスタンはゴールしました。
3) PKが蹴られる前に、ウズベキスタンの別な選手がペナルティーエリアに入りました。
4) その結果、レフリーは間接フリーキックをバーレーンチームに与えました。
5) しかしながら、その場合にはルールではPKの蹴り直しになります。
6) ウズベキスタンのキャプテンは、誤った判定が出てすぐ、ゲームがリスタートされる前に、レフリーに抗議しました。この抗議があったことは試合後に確認されました。
7) この技術的なミスはマッチコミッショナーと技術委員のそれぞれのレポートにより確認されました。
8) ウズベキスタンはレフリーの決定について試合結果を取り消し、3-0の判定勝ちとするように文書で異議を申し立てました。
 問題の試合のレフリーが技術的な誤りを犯したのを考慮に入れ、結果的に、事務局は再試合が必要であるとの結論に至りました。この結果、ウズベキスタンチームより提出されていた3-0の判定試合とするべきとの抗議は却下されました。
 2006年ワールドカップドイツ大会組織規則12.6により、この決定は最終的なもので、拘束力があります。

 さて、この裁定により誰が得をするのでしょうか?
 たしかに、ウズベキスタンチームは、PKを一つ損していますが、試合には勝利しています。また、この裁定結果により行われる再試合に、バーレーンが勝利した場合、ウズベキスタンチームはせっかく獲得した勝ち点3を失う可能性があります。
 この5位決定戦は、ホームアンドアウェイ方式で行われ、勝者は北中米カリブ地区の4位のチームとプレーオフを行います。
 ウズベキスタンチームは、せっかく獲得した勝ち点3が無効になり、バーレーンチームは、負けた試合が再試合になりました。得をしたのは明らかにバーレーンチームであり、ウズベキスタンチームは、自らの抗議により自らの首を絞めたことになります。
 ちなみに、僕ならば、ウズベキスタンの抗議は却下して、試合は有効としますね。もし、負けていたバーレーンチームに与えられるべきPKが審判のミスにより与えられないなら、バーレーンチームの抗議を受け入れ、再試合にするかもしれませんが。
 ウズベキスタンチームにとっては、本当に不要な抗議で、最悪の結果を招く、謎の裁定でした。
 ちなみに吉田寿光氏は昨年のJリーグ優秀主審賞を受賞した審判です。この事実によってJリーグの審判を論じることはしませんが、とにかく異例のケースですね。
#貧しいウズベキスタンがワールドカップに出場するよりも、オイルマネーの潤沢なバーレーンチームが出場した方が、美味しいって事がFIFAの本音なんでしょうね。放映権料とか……(←書いちゃったよ)

いよいよ日本B代表設立か?

 この記事
 国内で行う親善試合3試合やアジア杯予選はB代表で臨むと言うことらしいですね。アジア杯の予選であれば、日本A代表とは実力差がありすぎますし、シドニーオリンピックの予選でフィリピン五輪代表の悪質なタックルで負傷した小野伸二の例もありますから、ドイツ本戦前の大事な時期にA代表をあんまり変な相手と対戦させたくないですし、なにより新戦力を発掘したり、彼らに経験を与える機会を増やすことは良いことです。
 また、今の日本代表の平均年齢は26~28くらいに上がっていますから、オリンピック代表世代(~23)とA代表世代の中間に、代表的なチームを創ることは意味のあることだと思います。
 ただし、このB代表を意味のあるものにするためには、A代表と連携した強化を行う必要があると思います。しばしば母国に帰国してしまう今の代表監督に、Bチームまで情熱をもって指導してくれるのかちょっと疑問ですよね~。

いまいち盛り上がらない東アジア選手権

 今この時期に東アジア4カ国でやる大会にどれほどの意味があるか分かりませんが、実質的に日本B代表で臨んだこの大会。新戦力の発掘はできたのでしょうか。田中達也、今野、阿部などオリンピック世代で活躍していた面々がA代表に合流してもさほど遜色がないことが分かった反面、やはりA代表の中でも、特定の数人は別格だなという印象を強くしたのもこの大会でした。
 特にスゴかったのは中澤。今日のシュートももちろんですが、オーラというか存在感が違いすぎます。
 国内組、海外組という言い方を良くしますが、国内組の中では中澤と久保だけが違うオーラをもっていると思うのです。世界に通用する選手だけが所有するある種の輝きという感じでしょうか。
 というわけで、今野くんはA代表入りだけでなく、将来中澤に負けないオーラを身につけ、海外に飛躍する日が必ず来ます。その日を目指してこれからも頑張って欲しいなと思います。