コンサ移籍後の中山元気のプレイを最初にみたのは愛鷹で行われたPSM磐田戦でした。背が高く、ポストプレイヤーを期待される前評判と違って、柳沢のような上質な動きだしをするストライカータイプの選手だというのが、そのときの印象でした。その中山元気が最近窮屈そうに見えます。あまり得意でないポストプレイを監督に指示されているのでしょうか。
さて、湘南戦の印象ですが、右の岡田がいいですね。ドリブルから中に切れ込んでいく動きは相手の守備にとって驚異でしょう。あと3m・・・いや1mでもドリブルで前進できれば決定的なシーンを多く作ってくれそうな気がします。
三原はだいぶん戻ってきましたね。もっともっと出来る選手なので100%になったときが楽しみです。
堀井も相変わらず体が切れていますね。この好調をずっとキープしてほしいです。
DF陣もおちついて敵のマークの受け渡しが出来ていましたし、そうそう崩されることもなさそうです。
これからさき上位チームとの対戦が続きます。カウンター狙いの下位チームより、逆に勝ち試合が増えそうな予感がするといったら、楽観的すぎるでしょうか。
闇がもっとも深くなるのは・・・
圧倒した。圧倒したはずだった。まるで大人と子供の試合。前半戦45分は仙台を完全に支配した。敵に1本のシュートも許さない札幌。次々にクロスを入れるが、それでも点を取れなかったチームに勝利の女神は気まぐれをおこしたようだ。
ホームで勝ちたい。選手たちの気持ちが伝わってくる。自然、前がかりになる札幌。一発のパスからDFラインを突破されてしまう。池内がレッドカード、そしてPK。これでゲームが崩壊してしまう・・・・。
・・・・今日のゲームをそんな風に感じたサポーターが多かったのではないか。しかし、冷静に今日の試合を分析すると、仙台を圧倒しきったわけではないことがわかる。
たとえば前半、ラストパスはたくさん放った。しかし、公式記録によると札幌のシュート数はたったの4本なのだ。後半の7本に比べても少ない。公式記録を見て意外に思ったサポーターも多いのではないだろうか。
たしかに札幌は中盤までは仙台を圧倒的に上回っていたが、ラストパスの精度が低く、シュートに結びついていないのだ。これでは点は取れない。経験豊かな仙台のDFに次々と跳ね返される札幌の攻撃。これが前半の真実なのだ。
我々のチームは、昨年にディフェンスが徐々に完成し、今年、中盤全域で仙台を圧倒するほどに成長した。しかし、攻撃の最後の局面での工夫がまだ足りず、攻撃については今は産みの苦しみが続いている。あと少しなのだ。あと少しだけ成長すれば一気に勝てるようになるはずなのだ。だから、信じてまとうと思う。夜が明けるのを。
次節、池内はいない。しかし、やろうとしているサッカーは徐々にチームとして明確になってきているのも事実。あとは、攻撃時の工夫、そして自分たちのサッカーができる時間帯を60分、70分、80分と伸ばしていけばよい。
幸い、次節はJ2でももっとも戦力が劣るグループに属する水戸。いまは、選手もサポーターも動揺しないことだ。僕は選手と監督を信じ、地に足をつけて見守ろうと思う。
和琴半島露天風呂
所用で実家に帰ったので、この機会に道東の露天風呂をいくつか回ってきました。
まず、最初に訪ねたのは、屈斜路湖和琴半島露天風呂。
24時間入浴可能な完全な露天風呂です。真夏のツーリングシーズンは、バイクで旅行する人や、キャンパーで満員になりますが、この時期はさすがに地元の人が中心になります。僕が訪ねたときには、大正生まれのおじいさんが入浴中でした。
高校時代に帯広から知床まで自転車で旅行したことがあり、そのときにもこの露天風呂&キャンプ場に寄りましたが、それ以来このお風呂のファンです。大学になってからもしばしば行ったことがありますが、最近数年はご無沙汰でした。
数年ぶりに訪ねるとお風呂の周りに松の木が植えられており、またお風呂のそばに簡易的な脱衣所がもうけられており(写真)、ちょっと雰囲気が変わっていましたね。お風呂のお湯はそのまま屈斜路湖に流れ込んでおり、お湯が流れ込んでいる部分だけ氷が溶けており、白鳥が数羽泳いでいました。白鳥をみながら露天風呂に入れるなんて北海道だけだよね。
春遠からじ
本日(16日)、夜8時ころ、旧国道275号線(豊平川沿い)を走っていたらユース専用グラウンドの証明が煌々と灯っていた。まだ、ユースの練習を屋外でできるわけないのにと思い現場にいってみると・・・・
なんと除雪作業中でした。
まだ、現場には1mほどの雪が残っており、コンサドーレ札幌の育成部の方5名ほどが除雪作業をちょうど開始したところでした。小型重機が1台ありましたが、サッカー場の広さで1mの雪といったら容易な作業ではありません。これから毎日、夜間の作業で1週間ほどかかるそうです。普段、我々の知らないところで、こんな苦労もされていたんですね。
ちなみに、防寒用に帽子とかかぶっていたのでよくわかりませんでしたが、佐賀一平氏も参加していたようです。
ちなみに、「サポーターだが除雪を手伝いに行ってもいいか?」と聞いてみたところ、「手伝ってくれることはありがたいがあまりにも大変なので・・・・」とのこと。「U18の選手にも除雪を手伝わせる」なんてことも言っていました。きっと除雪も選手強化の一環なんでしょうね。
ユースマニアな人は除雪を手伝いに行って見ませんか?毎晩夜20時ころからやっているようです。
ホーム開幕戦
ホーム開幕戦が迫ってきました。
新加入選手を加え、長い長いキャンプを経て、チームが昨年とどう変わったのか、いよいよ目前で確かめることが出来ます。甲府戦での反省点・修正点をふまえ、2005年バージョンの札幌はこうだ!って試合を見たいですね。
44試合の長丁場のJ2リーグ。ホームで勝利を落とさないこと。アウェイで負けないこと。これが実践できれば、かならずや目標を達成できるはず。
サポーターはホームで相手選手・サポーターを萎縮させるほどの圧倒的な応援を。ともに戦おう。勝利を目指そう。
見えてきたもの。いまだ見えないもの。
いよいよ開幕である。
対戦相手の甲府は、昨年のJ2で7位のチーム。バレー、アレックスオリベイラの二人の新外国人、清水から鈴木隼人を獲得してチーム力も確実に強化されている。昨年の上位2チームがJ1に昇格して、下位カテゴリのJFLから2チームが昇格してきたJ2の中では、上から数えて5番目のチームである。
5位といえば、札幌の今期の(当面の)目標である。甲府戦は、札幌にとって、今期のJ2を占う上で、絶好の試金石といえる。
序盤、まずペースをつかんだのは札幌。パス交換と左サイドのポジションチェンジから何回かのいいチャンスを作る。相手のGKがパンチングしたこぼれ球を岡田が冷静に決めて先制。しかし、この直後から逆に甲府のパスがつながるようになる。
右サイドをあがってくるアライールの動きに和波が押し込まれ始める。左サイドは西澤の動きが低調。そのせいか岡田も守備に追われる時間が増える。両サイドが押し込まれれば、札幌は苦しい。全般に押し込まれる。バレーのヘディングシュートで同点ゴール。その直後、小倉の絶妙なヘッド。逆転されたか?しかし判定はオフサイド。やはり曽田がいないとゴール前の高さには不安がある。
後半に入り不運なオウンゴールで逆転を揺する札幌。
低調な西澤の交代を監督が決断したのは、後半26分。試合後に柳下監督は、「試合のなかで最終ラインの選手を変えることは非常に難しい。新しく入る選手はリズムを掴むことが難しいからです。そのため、同点では動きづらい。」とコメントしているが、その柳下監督をして交代を決断させた西澤。年齢的にも出場機会は徐々に減っていくのではないか。奮起してもらいたい。
西澤>加賀の交代、さらにその3分後の上里の投入で、札幌のリズムが良くなってくる。札幌の同点ゴールは、上里のコーナーキックから。蹴った瞬間、ゴールを確信できるような絶妙な軌跡を描いたボールは、田畑の頭を経由して甲府のゴールネットを揺らす。その後、試合終了まで札幌の時間帯。甲府にしてみれば、掌中に収めかけた勝利を、落としてしまったという感じだろうか。精神的なダメージは大きい。
さて、この開幕戦。見えてきたものといまだ見えないものがある。
札幌は、直前までスタメンが確実だと思われた中山と堀井が出場できていない。おそらくこの二人のFWを中心に甲府対策の練習をしていたはずであり、その二人が出場できなかったのは厳しい。逆に言えば、特に攻撃面に関しては、まだ、2005年バージョンの札幌は見えていない。次節のドームでは、是非、この二人を軸とした攻撃を見たい。
高原もいいキーパーだが、林も見たい。林の一つの特徴であるコーチングがチームにどんな変化を起こすのか。二人の優秀な若手ゴールキーパーが高いレベルで争ってほしい。
三原の復活はいつか。三原の精度の高いキックとFWの連携から生まれるゴールはいまだ見えない。三原の早期の完全復帰を期待したい。
見えてしまった西澤のプレイの限界。技術云々よりもボールを追う一生懸命さ、相手選手の突破を防ごうとする執念深さ。そういったものがすっかり見えなくなった。元々「軽い」プレイの多い選手ではあったが、開幕戦のようなプレイを繰り返したら早晩出番はなくなることだろう。西澤がいなくとも右のストッパーは曽田も加賀もできるのだ。気持ちを入れ替えてがんばって欲しい。
* * * *
いよいよ1週間後は、札幌ドームでのホーム開幕戦。必ず勝利し、今期の目標達成・・・そして、その上にあるものが一日も早く見えてくるように願わずにいられない。
開戦前夜
いよいよ明日、2005年J2リーグが開幕する。
昨年の札幌は最下位という屈辱的な順位で1年を終えている。
この最悪の結果が単なる屈辱であったのか、それとも未来における躍進のための雌伏であったのかは、今はまだ定かではない。すべては今シーズンの結果に委ねられている。
我々は、最下位という結果に甘んじていたわけでは決してない筈だ。
屈辱的な日々ではあったが、未来に飛躍が用意されているならば、その存在が許されてもいい。そう信じ、苦しい戦いを続けてきた。
あの苦しみを無駄にしたくない。だからこそ、負けられない。今まで以上に。
思いのままにならないつらい日々が、意味のあるものであったことを、証明するために。
我々の誇りが、それに値するものであることを、証明するために。
我々の愛するチームが、永久に存続するために。
そして、遠くない将来、我々が本来立つべきステージで戦う日のために、我々は戦い続ける。
明日、14時。始まる。